Entry

「親指姫」You Tube!


カロカロハウス2013年企画展「kodomo展」

ファイル 104-1.jpg2013年1月25日(金)-2月12日(火)より、神奈川県茅ヶ崎市にある、カロカロハウスによる2013年企画展「kodomo展」に、チビ人形4体出展します。

カロカロハウスは、毎年ギャラリーオーナーのみどりさんが決めたテーマにそった企画展を1月に開催しています。(毎年テーマが違います。)今年のテーマは、「kodomo」。企画展のコンセプト等は、>kalokalohouseのウェブをのぞいていただけたらと思います。

一見簡単そうな気がして、アイデアを出していくと、なんとも難しいテーマ。私自身の子供の頃の思い出の玩具、およびヌイグルミ等をモチーフに作ろうかな?など、色々と考えました。考えあぐねていた過程の中で、カロカロハウスで初めて展示をしたことを思い出しました。

カロカロハウスは、私が始めて学外で展示をした、"はじまり"のギャラリーです。大学の3年生だった頃、就職活動が始まった時期に、大学院への進学を希望していた私は、なんとか自分自身へのけじめ・作家として生きていきたいという気持ちを掲示できたらと、学外で展示することを思い立ちました。原宿や渋谷、表参道を中心に沢山のギャラリーを見て回り、そこで一目ぼれしたギャラリーが、カロカロハウスだったのです。今は、茅ヶ崎に引越ししたのですが、以前は原宿ラフォーレから徒歩3分ぐらいの都心にありました。

全てが初めてだったので、展示するのにポートフォリオ審査があるといった使用条件に少しビクビクしたのを覚えています。会場使用料も学生1人では払える額ではなかったので、同じデザイン科に在籍し、就職ではない道を選んでいそうな友人2人を誘い、グループ展「脈動」を開催することができました。現在もその時一緒に展示をした友人、廣瀬摩紀當麻ゆき子は作家活動を続けています。

色々と思い出しているうちに、そういった思い出事態が、私にとっては「Kodomo」展の核になりそうだなと感じました。昨日、1ヶ月前ぐらいでは、「あの頃はこどもだった」とはなりませんが、私にとって2001年は12年前のことで、「あの頃はこどもだったなあ」としみじみ感じるのです。子供時代は、幼稚園や小学生の頃だけの事ではないなと。今の私も、きっと、未来の私からみたら「こども」に映るのではないかと思います。

2001年にグループ展を、2003年に茅ヶ崎にカロカロハウスに引越ししてから3回個展を開催させてもらっています。(>web)今まで4回開催した展覧会から、各展覧会より1体づつキャラクターを選び、チビ人形として製作しようというアイデアに至りました。少しややこしいですが、自分の過去の作品をモチーフにしようといった試みです。過去の作品は、ある意味では子供の頃の作品。チビ人形という形は、もとあった作品を、子供の人形に作り変えるといった感じです。

もし、過去に私の展覧会に足を運んでくださった方で、今回の4体の人形のうち、1体でも覚えていてくれているキャラクターがいたら嬉しいです。

「kodomo展」へは、カロカロハウスゆかりの作家さん方が沢山出展されています。お近くの方、首都圏にお住まいの方、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。茅ヶ崎は、おしゃれなお店が多いので日帰り散策も楽しいかと思います!


「親指姫」新聞に掲載されました!

ファイル 103-1.jpg「親指姫」が新聞に掲載されました!チェコ語なので、日本語にザックリ訳にしてみました。

『ブルノーラドスト劇場の人形博物館にて、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「親指姫」の新しい劇が、ゾヤ・ミコトバー氏の演出の下、製作されました。

ファイル 103-2.jpg美しい花から生まれた小さな女の子。そんな小さなマレンカ(チェコ語版での親指姫の名前をさします)のお話を、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが創造しました。そんな詩的なお話を、ブルノのラドスト劇場にて、ゾヤ・ミコトバー氏の演出と舞台美術・林由未によって、新しいパフォーマンスとして現実化されました。プレミアは、人形博物館にて上演されます。

ファイル 103-3.jpgミコトバー氏は、民謡と韻を踏んだ歌(子供の童謡に近いものかと)を使うことで、物語を豊かに表現しました。「言い慣わしをモチーフにした民謡や童歌を使った理由は、アンデルセンの文章の中には、例えば、葉が落ちたりなど、四季の変化の表現などが沢山入っているからです。(※チェコの民謡や、童歌には四季を表現するものが多いです。例えば日本の「春が来た」や「小さい秋みつけた」など)民謡は、物語にユーモアを与えます。なぜならアンデルセンの文章にはユーモアがないからです。そして、作曲家ズデネック・クルック氏の手によって、さらに劇場的な音楽に生まれました。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

博物館でのパフォーマンス製作について。人形博物館は船の形をしていて、ラドスト劇場の一部です。博物館は50人の観客で満杯になってしまう空間です。「最初は、私達は違うテーマで新作を作ろうとしていましたが、このように小さい空間・船であることで、私達は最終的に『親指姫』をやろうということになりました。なぜなら、小さな空間では『親指姫』のマレンカ(親指姫の名)の小ささも、通常の劇場よりも距離が近いので、観客にとって見るのが大変ではないと思ったからです。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

船の形をした人形博物館の形は、ラドスト劇場と初めて仕事をする、日本の舞台美術家・林由未もインスピレーションを受けました。彼女は、元ある空間を活かしつつ、舞台をさらに強いものに高めました。「このパフォーマンスの美術のスタイルは、日本の特色がでていると思います。例えば、蛙の表現は特に異なりました。なので、最初はゲロゲロという声をだすことで、蛙だとわかるように使わないといけませんでした。そして、このパフォーマンスにとって、一番大事な鍵は舞台美術です。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

小さい空間は、役者の数にも制限がありました。演出家は、最初、ソロのパフォーマンスを考えていましたが、最終的には男女ペアで上演することに決めました。2組のペアが存在し、スケジュールによって交互に上演されます。女性役には、ミハエラ・コチェロバーかスターニャ・ハベルコバー。男性役は、ヤン・ブラダーチュかペトル・シュミジャークが演じます。「ペアでのパフォーマンスは、観客にとって興味深いものです。リハーサルを通して、役者自身が持つ個性を活かしました。なぜなら、観客との目が合うほど近い距離で演じなければならないので、観客とのコンタクトをしていかなければなりませんし、通常の劇場空間とは異なり、役者達は、場面転換や照明等も含めて、全て自分達でやらなければいけません。この空間では「親指姫」の物語を一方的に上演するだけではなく、観客の感情も取り入れながら上演ができればと思いました。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

この物語では、マレンカ(親指姫の名)や蛙の他にどんな役がありますか?例えば、イボ蛙が、マレンカを自分の息子の嫁にしようとします。これが、最初に、マレンカに起こる悲劇の始まりです。マレンカと結婚したいモグラがでてきたり、マレンカは常に自分の悲劇な運命と戦わなければいけません。自然の厳しさとも戦わなければいけません。親指姫は、全編を通して一人です。世界は彼女にとって大きく、自分がいれる居場所を探しています。最終的には、親指姫が助けたツバメによって、幸せな愛を見つけることができます。

アンデルセン作「親指姫」のプレミアは、ラドスト劇場にて今週の金曜日に行われます。そして、1月17、18、19日は、学校向けに、20、27日は、一般向けに上演されます。』

演出家ゾヤさんに、「美術が一番大事」と言ってもらえた事は、本当に嬉しいなと思いました。ただ、蛙が蛙に見えなかったのは少し反省です。海外で仕事をしていると、自分はあまり意識していなくても、常に『日本人』であることを周囲が認識しています。蛙の表現が、チェコとは違うという件のですが、これはあきらかに、私が日本人だからというよりは、私の癖がでてしまったのだと思います。というのも、私は昔から河童を作るのが好きで、蛙にもその影響がでてしまったなと。私個人的には、蛙のお母さんは気に入っているのですが、これがチェコの観客達に「ほー、日本の蛙はこんな感じなのか!」となってしまっては、よくないなと。息子の方は、蛙に見えると思うのですが、蛙のお母さんの口の形が問題だったと思うのです。でも、そう言えば、2009年に仕事をした「浦島太郎」の亀も「チェコとは違う、日本スタイルだね!」と言われたことが…。全く、同じことを繰り返してしまいました。ですが、そんな私のミスも、ゾヤさんはうまくフォローして演出(口ばしを上手く使って)してくれています。蛙のシーンは、私のお気に入りの一つです。

蛙の他にも、黄金虫やネズミ、魚、蜘蛛など沢山のキャラクターがでてきます!役者の手によって命が注ぎ込まれる人形達をぜひ多くの方々に見てもらえたらと思ってます。

>Newspaperr


「親指姫」プレミア公演、無事に終了しました!

ファイル 100-1.jpg1月11日に無事に「親指姫」プレミア公演、無事に終了しました。50人も入ったら満席になってしまう小さな空間で、キャパ以上の観客が来場してくださいました。プレミアへは定員以上の申し込みがあったため「親指姫」は、1月18日にも2ndプレミアが17時より上演されます。

ファイル 100-2.jpgこの劇は、通常のラドスト劇場の演目よりも多く上演される予定なので、男女1組のペアが2組います。1月11日のプレミアは、スターニャ・ハベルコバーさん(Stanislava Havelková)とペトル・シュミジャークさん(Petr Šmiřák)でした。1月18日の上演は、Michaela Kotěrováさん(ミハエラ・コチェロバー)とJan Bradáčさん(ヤン・ブラダーチュ)のペアの上演です。同じ内容なのですが、両方に魅力的な異なる個性があるので、2組見比べるのもおもしろいです。

ゲネ公演では、子供のみの観客に向けて上演されました。主人公が女の子なので、少し心配していた男の子の観客も、女の子も、本当にいい反応だったので、色々な苦労が報われた気がしました。特に、自分が「これぞ!」的にちりばめた仕掛け等に反応してくれる姿を見ていると、少しホロリときた面も多々ありました。ゾヤさんの演出の繊細さが、子供に直に伝わった瞬間。努力が間違いではなかったという思える瞬間。そして、作曲家ズデネニェック・クルカ氏(Zdeněk Kluka)の、すぐに覚えられて、口ずさんでしまう音楽もいいのです。

「親指姫」はラドスト劇場の博物館、船が半分になった形をしている船首で上演されます。劇場空間ではない、照明の限界があり、音響もない空間での上演という、美術的にはやりがいのある仕事でした。舞台のベースコンセプトは、博物館の船という空間と、親指姫が旅をする話がリンクしたらいいなと思って考えました。舞台・人形に関して、もっと、ここで書きたいこともありますが、いつか見ていただける事を願って今は書きません。

そして、プレミアを迎えたことで、私の「親指姫」の仕事は終わりました。

舞台裏の仕事をしている私にとって、プレミアはある意味、ゴールで、目標地点なのですが、役者をはじめとする表舞台の方々にとっては、プレミアからスタートなのかもしれません。いつもプレミアを迎えて感じる事は、喜びと安堵感、その半面、寂しさです。一つの作品として作り上げてきた、子供のような存在であるプロジェクトが自分の手から離れる日ですし、ある一定期間、仲間意識を持って集中的に会っていた人たちと会わなくなる日だからかもしれません。でも、きっと、そうやって様々なプロジェクトを通して多くの人に出会い、仲が知れたころには別れ、また新たな出会いを繰り返す、旅人のような仕事なのだろうなとも思っています。

「親指姫」の余韻にひたりたい感じもしていますが、次のプロジェクト達が始まりだしています。次は、どんな出会いが待っているのか…。


「親指姫」プレミア公演!

ファイル 99-1.jpgいよいよ、明日「親指姫」のプレミア公演です!4月にゾヤさんより仕事の話をもらい、ゆっくりアイデアをだしつつ、6月あたりから打ち合わせを重ね、8月に後半にデザイン発注。11月後半からリハが始まり、クリスマスと年明けを経て、いよいよ本番です!早かったような、「やっときたか!」といった気持ちのような、いずれにせよとてもドキドキしている感じです。

チェコに来て6年目。人形劇を学ぶためにこの国へやってきたわけですが、もともと私は日本では演劇に関心があったわけではないのです。18歳ぐらいから人形を作りはじめ、人形という形体を使って自己表現ができたらと思い製作を続けてきました。なので、どちらかと言えば、最初は「人形劇」の人形の部分にしか興味がなかったのかもしれません。しかし、DAMU(チェコ国立芸術アカデミー劇場学部)の人形劇舞台美術学科に3年間通ったり、今日までに、おそらく300本以上の劇を見たり、演劇の製作サイドに入って仕事をしたりしているうちに徐々に、演劇という世界に魅了されていったのだと思います。

自分が、演劇という表現の場に、「どうして、ここまで心を惹きつけられたのだろう?」と考えることがあります。

第一に、多くのプロがよりそって一つの劇を紡ぎあげる製作プロセスだと思います。演出家・作曲家・役者・照明・プロデユーサー等々、個々の優れた能力をだしあい作品を高めあうことは、多いに刺激的な仕事だと思います。

私的には、いい意味で個人の限界をとても感じることができるのも、魅力だと思っています。個人の表現の場には「妥協」などという言葉はありえませんが、演劇の現場では、自分の作りたいものよりも、優先順位の高いことや制限(時間・予算・テクニカル的なこと)もあって、やむなくプランを変えなければならない事もあります。逆に変えることで見つかる、驚くべき発見や、新たなアイデア。読みきれない、プランの創造と破壊と発見。このプロセスが、きつくもあり、本当におもしろいのです。そして、そんな過程を経て練ったプランやアイデアでも、リハで動いてみないことには見えないこと、動くことで見えること。きっと、どんなに経験を積み重ねても、演劇の現場で製作サイドが抱える多大なストレスは、いいものを作り続けたいかぎり消えるもではないなと感じます。この不透明な製作過程もおもしろいのかもしれません。

そして何より、作品が、演者と観客がいて初めて完成することが一番の魅力だと思います。明日のプレミアで観客のいい反応を見られるように、今日まで大勢のメンバーで頑張ってきた「親指姫」です。不安もありますが、早く見て欲しい!という気持ちで一杯です。いいプレミアになりますように。

>Infomation


公演情報・1月

ファイル 94-1.jpg「Dynamo」
KD Mlejn:Kovářova 1615/4 Praha 5
>Infomation

2013年1月10日19時30分
2013年1月17日19時30分

ファイル 94-2.jpg「PÍSNĚ, BÁSNĚ, BALADY 」
Studio MARTA:Bayerova 575/5, Brno
>Infomation

2013年1月7日19時30分
2013年1月8日19時30分

ファイル 94-3.jpg「親指姫」
Divadlo Radost:Bratislavská 216/32 Brno
>Infomation

2013年1月11日17時 プレミエラ
2013年1月17日9時(学校用上演)
2013年1月18日9時(学校用上演)
2013年1月20日10時 一般向け上演
2013年1月21日9時(学校用上演)
2013年1月27日10時 一般向け上演
2013年1月28日9時(学校用上演)


新年あけましておめでとうございます

ファイル 91-1.jpg新年あけましておめでとうございます!

早いもので、プラハに来て6回目のお正月を迎えました。

チェコは、キリスト誕生の際に、東方の三賢人がベツレヘムに到着する1月6日まではクリスマス飾りがOKらしいのです。(詳しくはベツレヘムの星で検索してみて下さい)なので、街も我が家もデコレーションは、クリスマスのままで、なんとなく私は毎回新年の気持ちに乗り遅れます。

が、2013年は始まりました!気持ちを引き締めるチャンスなので、2013年の目標でも。今年は、今まで「やらなければ、やらねば…」と、ずっと思っていることで、ついつい仕事などの優先順位の高いものによって、後に追いやられているものと、真摯に向き合おうと思っています。もちろん、仕事や表現の世界へ捧げる力・想いは、去年以上に精進し、成長していきたいと思っています。

逃げないためにも2013年の目標を具体的に公言しておきますと、第一に『チェコ語』です。チェコに住み始めて6年目。チェコ語でコミュニケーションはできるけども、ちゃんと文法を勉強していなかったので、話せるけどちゃんと話せていない状態です。昨年、オストラバでチェコ語で講義した経験のトラウマがまだいきてるようです。ボキャブラリーは生活していれば増え続けるものですが、文法は勉強しなければ身につきません。チェコで生活していて、一番使用している言語があやふやという状態をずっと解決したかったのですが、思っているだけで結局勉強を全くしてきませんでした。今年は、集中講座等を取って本格的にチェコ語を勉強しようと思っています。

第二に『運転免許証』です。まだ、日本のものも持っていません。ヒャー。仕事上あれば、どんなに楽であろうことかと思うのですが持っていません。できれば、今年、チェコで免許とるぞー!と思っています。

公言したことで、少しドキドキしていますが、仕事と上記の二つの目標を両立できたらと思っています。

このウェブサイトは、昨年の2月12日にオープンしました。今年は、昨年以上に色々と活動内容を報告できればと思っています。 これからも未熟者ですが、よろしくお願いいたします。

2013年も皆様にとって素敵な1年になりますように!


「Vzpomínka」

ファイル 88-2.jpg去年、製作した作品「Vzpomínka」が、北九州市にあるFurniture 501に展示されることになりました。>Infomation

Furniture 501は、ウェブページを読んで頂ければ、気づかれた方も多いのではないかと思いますが、パフォーマンス「YODAKA」と「金のさかな」(>web:zlatá rybka)を一緒に製作した役者・谷口直子の旦那様・渡辺圭さんが立ち上げた、デザイン家具屋さんです。プラハで一度、旦那さんに会ったことがあるのですが、本当に心温かい方で、作られている家具も製作者の実直さが伝わってきます。その家具と一緒の空間で展示してもらえる「Vzpomínka」とても光栄です。

この人形のタイトルは、「Vzpomínka」日本語訳で「思い出」です。Furniture 501へは、展示されないのですが、「Osud dívky (少女の運命)」と対になった作品です。

私は、祖父や祖母の世代の方々の、思い出話を聞くのがとても好きです。祖父が「もう、20回は聞いたよ、その話!」といった同じ話をし始めたら、毎回、少しだけ異なる具体的な質問を投げかけます。そうすると、少しだけ話のラインが変わって、筋が同じな話も別の角度を持った話になり、より具体的に私の想像力は膨らむのです。もう帰れない、見ることのできない時代、彼らの経験を通して感じる思い出。それは、なんとなく私にとって、演劇を見ている感覚に近い存在なのです。

「Vzpomínka」の製作コンセプトは、おばあさんのスカートの下は劇場(divadélko)になっていて、自分の若かりし頃の姿の人形をおばあさんが、操って思い出を物語っているといった感じです。来年、スケジュール的に、おそらく後半期に、本格的にとりかかりたいテーマの前進的な作品です。

ぜひ、九州周辺にお住まいの方々は、Furniture 501に立ち寄っていただけると嬉しいです。私も、次回日本へ帰国する時は、ぜひ行きたいと思っています。


Merry christmas!

ファイル 85-1.jpg穏やかで、ドキドキするような幸せいっぱいのクリスマスでありますように!


ブルノ生活・4

ファイル 84-1.jpgラドスト劇場は、チェコに存在する国立の人形劇場の中で、最も古い歴史ある人形劇場の一つです。1945年に、Vladimír Matoušek氏がアマチュア人形劇場として設立し、1949年に、国立の人形劇場になりました。

ファイル 84-2.jpg「親指姫」が上演予定のラドスト劇場の人形博物館は、2011年6月にオープンした新しい博物館で、ラドスト劇場が63年間の間で上演してきた多くの貴重な人形達が、企画展のテーマによって展示されています。現在、展示されているのは、現ブルノ市立劇場の総合芸術監督であるミルファイト(Jaroslav Milfajt)氏がデザインしてきた人形です。ミルファイト氏は1985年から2007年まで、ラドスト劇場で、芸術監督として働いていました。また、JAMU(ヤナーチェック芸術アカデミー大学)で舞台美術学科を設立した人でもあります。各劇場、各時代に、歴史に残る舞台美術家がいますが、ミルファイト氏もその才たる一人で、ラドスト劇場の大きなカラーを作った偉大な方です。

そんな、ラドスト劇場。宿泊施設のある大劇場と小劇場がある建物と、工房が併設されている博物館の建物が、同じ敷地内にあるのですが、別々にあるのです。安全システムもチップのついた鍵と普通の鍵とセキュリティー・コードがあります。ただ、そのセキュリティー・コードが、時間でシステム化されているが、少しヤッカイなのです。工房側から宿泊している建物に入るための出入り口は一つだけで、20時以降、安全システムが発動し、チップでも鍵でも開けられなくなるのです。なので、20時以降まで作業が延びたときは、一旦博物館側の門から外に出て、劇場の正面玄関まで回ることで建物に入れるのです。(詳しくは地図を)

同じ敷地内にいながら、外に出なければいけないこと。また、この界隈は、ジプシーの方々が多く住んでいるので(危険というわけではないのですが、少しwildな時もあるのです)夜はあまり一人で出歩きたくない地域であること。なので、この安全システムは少々面倒くさいのです。

少しですが遠回りで、工房から宿泊施設のある建物に戻る夜道は、いつも『もし、夜20時以降、大劇場で殺人事件があったとして、容疑者は工房にいるメンバーのみ。ただし、大劇場までの往復は最低でも20分はかかる。工房メンバーのアリバイで20分以上、殺害時間に席をはずした人間はいない。ただし、個々に10分一人になった空白の時間があって…。その不可能に感じられた密室アリバイトリックを、金田一少年が解いていく』みたいな、もうど-でもいい事を考えてしまうのです。くだらないですが、一人で劇場に夜残って仕事をしていると、ついついそんな空想も膨らむものなのです。

そんなブルノでの仕事も、今年分は今日で終えました。あとは、来年が始まってからのプレミア前の調整のみ!長かったような早かったような。リハーサルもブラッシュ・アップしている状態です。かわいらしい心温まる作品になってきています。


Page