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「親指姫」プレミア公演!

ファイル 99-1.jpgいよいよ、明日「親指姫」のプレミア公演です!4月にゾヤさんより仕事の話をもらい、ゆっくりアイデアをだしつつ、6月あたりから打ち合わせを重ね、8月に後半にデザイン発注。11月後半からリハが始まり、クリスマスと年明けを経て、いよいよ本番です!早かったような、「やっときたか!」といった気持ちのような、いずれにせよとてもドキドキしている感じです。

チェコに来て6年目。人形劇を学ぶためにこの国へやってきたわけですが、もともと私は日本では演劇に関心があったわけではないのです。18歳ぐらいから人形を作りはじめ、人形という形体を使って自己表現ができたらと思い製作を続けてきました。なので、どちらかと言えば、最初は「人形劇」の人形の部分にしか興味がなかったのかもしれません。しかし、DAMU(チェコ国立芸術アカデミー劇場学部)の人形劇舞台美術学科に3年間通ったり、今日までに、おそらく300本以上の劇を見たり、演劇の製作サイドに入って仕事をしたりしているうちに徐々に、演劇という世界に魅了されていったのだと思います。

自分が、演劇という表現の場に、「どうして、ここまで心を惹きつけられたのだろう?」と考えることがあります。

第一に、多くのプロがよりそって一つの劇を紡ぎあげる製作プロセスだと思います。演出家・作曲家・役者・照明・プロデユーサー等々、個々の優れた能力をだしあい作品を高めあうことは、多いに刺激的な仕事だと思います。

私的には、いい意味で個人の限界をとても感じることができるのも、魅力だと思っています。個人の表現の場には「妥協」などという言葉はありえませんが、演劇の現場では、自分の作りたいものよりも、優先順位の高いことや制限(時間・予算・テクニカル的なこと)もあって、やむなくプランを変えなければならない事もあります。逆に変えることで見つかる、驚くべき発見や、新たなアイデア。読みきれない、プランの創造と破壊と発見。このプロセスが、きつくもあり、本当におもしろいのです。そして、そんな過程を経て練ったプランやアイデアでも、リハで動いてみないことには見えないこと、動くことで見えること。きっと、どんなに経験を積み重ねても、演劇の現場で製作サイドが抱える多大なストレスは、いいものを作り続けたいかぎり消えるもではないなと感じます。この不透明な製作過程もおもしろいのかもしれません。

そして何より、作品が、演者と観客がいて初めて完成することが一番の魅力だと思います。明日のプレミアで観客のいい反応を見られるように、今日まで大勢のメンバーで頑張ってきた「親指姫」です。不安もありますが、早く見て欲しい!という気持ちで一杯です。いいプレミアになりますように。

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公演情報・1月

ファイル 94-1.jpg「Dynamo」
KD Mlejn:Kovářova 1615/4 Praha 5
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2013年1月10日19時30分
2013年1月17日19時30分

ファイル 94-2.jpg「PÍSNĚ, BÁSNĚ, BALADY 」
Studio MARTA:Bayerova 575/5, Brno
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2013年1月7日19時30分
2013年1月8日19時30分

ファイル 94-3.jpg「親指姫」
Divadlo Radost:Bratislavská 216/32 Brno
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2013年1月11日17時 プレミエラ
2013年1月17日9時(学校用上演)
2013年1月18日9時(学校用上演)
2013年1月20日10時 一般向け上演
2013年1月21日9時(学校用上演)
2013年1月27日10時 一般向け上演
2013年1月28日9時(学校用上演)


新年あけましておめでとうございます

ファイル 91-1.jpg新年あけましておめでとうございます!

早いもので、プラハに来て6回目のお正月を迎えました。

チェコは、キリスト誕生の際に、東方の三賢人がベツレヘムに到着する1月6日まではクリスマス飾りがOKらしいのです。(詳しくはベツレヘムの星で検索してみて下さい)なので、街も我が家もデコレーションは、クリスマスのままで、なんとなく私は毎回新年の気持ちに乗り遅れます。

が、2013年は始まりました!気持ちを引き締めるチャンスなので、2013年の目標でも。今年は、今まで「やらなければ、やらねば…」と、ずっと思っていることで、ついつい仕事などの優先順位の高いものによって、後に追いやられているものと、真摯に向き合おうと思っています。もちろん、仕事や表現の世界へ捧げる力・想いは、去年以上に精進し、成長していきたいと思っています。

逃げないためにも2013年の目標を具体的に公言しておきますと、第一に『チェコ語』です。チェコに住み始めて6年目。チェコ語でコミュニケーションはできるけども、ちゃんと文法を勉強していなかったので、話せるけどちゃんと話せていない状態です。昨年、オストラバでチェコ語で講義した経験のトラウマがまだいきてるようです。ボキャブラリーは生活していれば増え続けるものですが、文法は勉強しなければ身につきません。チェコで生活していて、一番使用している言語があやふやという状態をずっと解決したかったのですが、思っているだけで結局勉強を全くしてきませんでした。今年は、集中講座等を取って本格的にチェコ語を勉強しようと思っています。

第二に『運転免許証』です。まだ、日本のものも持っていません。ヒャー。仕事上あれば、どんなに楽であろうことかと思うのですが持っていません。できれば、今年、チェコで免許とるぞー!と思っています。

公言したことで、少しドキドキしていますが、仕事と上記の二つの目標を両立できたらと思っています。

このウェブサイトは、昨年の2月12日にオープンしました。今年は、昨年以上に色々と活動内容を報告できればと思っています。 これからも未熟者ですが、よろしくお願いいたします。

2013年も皆様にとって素敵な1年になりますように!


「Vzpomínka」

ファイル 88-2.jpg去年、製作した作品「Vzpomínka」が、北九州市にあるFurniture 501に展示されることになりました。>Infomation

Furniture 501は、ウェブページを読んで頂ければ、気づかれた方も多いのではないかと思いますが、パフォーマンス「YODAKA」と「金のさかな」(>web:zlatá rybka)を一緒に製作した役者・谷口直子の旦那様・渡辺圭さんが立ち上げた、デザイン家具屋さんです。プラハで一度、旦那さんに会ったことがあるのですが、本当に心温かい方で、作られている家具も製作者の実直さが伝わってきます。その家具と一緒の空間で展示してもらえる「Vzpomínka」とても光栄です。

この人形のタイトルは、「Vzpomínka」日本語訳で「思い出」です。Furniture 501へは、展示されないのですが、「Osud dívky (少女の運命)」と対になった作品です。

私は、祖父や祖母の世代の方々の、思い出話を聞くのがとても好きです。祖父が「もう、20回は聞いたよ、その話!」といった同じ話をし始めたら、毎回、少しだけ異なる具体的な質問を投げかけます。そうすると、少しだけ話のラインが変わって、筋が同じな話も別の角度を持った話になり、より具体的に私の想像力は膨らむのです。もう帰れない、見ることのできない時代、彼らの経験を通して感じる思い出。それは、なんとなく私にとって、演劇を見ている感覚に近い存在なのです。

「Vzpomínka」の製作コンセプトは、おばあさんのスカートの下は劇場(divadélko)になっていて、自分の若かりし頃の姿の人形をおばあさんが、操って思い出を物語っているといった感じです。来年、スケジュール的に、おそらく後半期に、本格的にとりかかりたいテーマの前進的な作品です。

ぜひ、九州周辺にお住まいの方々は、Furniture 501に立ち寄っていただけると嬉しいです。私も、次回日本へ帰国する時は、ぜひ行きたいと思っています。


Merry christmas!

ファイル 85-1.jpg穏やかで、ドキドキするような幸せいっぱいのクリスマスでありますように!


ブルノ生活・4

ファイル 84-1.jpgラドスト劇場は、チェコに存在する国立の人形劇場の中で、最も古い歴史ある人形劇場の一つです。1945年に、Vladimír Matoušek氏がアマチュア人形劇場として設立し、1949年に、国立の人形劇場になりました。

ファイル 84-2.jpg「親指姫」が上演予定のラドスト劇場の人形博物館は、2011年6月にオープンした新しい博物館で、ラドスト劇場が63年間の間で上演してきた多くの貴重な人形達が、企画展のテーマによって展示されています。現在、展示されているのは、現ブルノ市立劇場の総合芸術監督であるミルファイト(Jaroslav Milfajt)氏がデザインしてきた人形です。ミルファイト氏は1985年から2007年まで、ラドスト劇場で、芸術監督として働いていました。また、JAMU(ヤナーチェック芸術アカデミー大学)で舞台美術学科を設立した人でもあります。各劇場、各時代に、歴史に残る舞台美術家がいますが、ミルファイト氏もその才たる一人で、ラドスト劇場の大きなカラーを作った偉大な方です。

そんな、ラドスト劇場。宿泊施設のある大劇場と小劇場がある建物と、工房が併設されている博物館の建物が、同じ敷地内にあるのですが、別々にあるのです。安全システムもチップのついた鍵と普通の鍵とセキュリティー・コードがあります。ただ、そのセキュリティー・コードが、時間でシステム化されているが、少しヤッカイなのです。工房側から宿泊している建物に入るための出入り口は一つだけで、20時以降、安全システムが発動し、チップでも鍵でも開けられなくなるのです。なので、20時以降まで作業が延びたときは、一旦博物館側の門から外に出て、劇場の正面玄関まで回ることで建物に入れるのです。(詳しくは地図を)

同じ敷地内にいながら、外に出なければいけないこと。また、この界隈は、ジプシーの方々が多く住んでいるので(危険というわけではないのですが、少しwildな時もあるのです)夜はあまり一人で出歩きたくない地域であること。なので、この安全システムは少々面倒くさいのです。

少しですが遠回りで、工房から宿泊施設のある建物に戻る夜道は、いつも『もし、夜20時以降、大劇場で殺人事件があったとして、容疑者は工房にいるメンバーのみ。ただし、大劇場までの往復は最低でも20分はかかる。工房メンバーのアリバイで20分以上、殺害時間に席をはずした人間はいない。ただし、個々に10分一人になった空白の時間があって…。その不可能に感じられた密室アリバイトリックを、金田一少年が解いていく』みたいな、もうど-でもいい事を考えてしまうのです。くだらないですが、一人で劇場に夜残って仕事をしていると、ついついそんな空想も膨らむものなのです。

そんなブルノでの仕事も、今年分は今日で終えました。あとは、来年が始まってからのプレミア前の調整のみ!長かったような早かったような。リハーサルもブラッシュ・アップしている状態です。かわいらしい心温まる作品になってきています。


ブルノ生活・3

ファイル 81-1.jpgブルノでの仕事は、先週と今週で大きな山を乗り越えた感じで、あとは、最終仕上げと実際に上演をする上で必要な、テクニカル的な修正を残すだけになりました。プレミアを前に、こんな余裕を持って、自分の仕事の終わりが見えたのも初めてなことで、それもこれも、ラドスト劇場の工房の方々の惜しみない協力あっての事だと思います。仕事に余裕ができてきたので、ブルノでの生活も、劇を見たり、人に会ったり、少しずつではありますが、仕事以外のことも楽しんでいます。いい劇を見ることができたり、心温まる出会いがあったり、色々とありましたが、最近、今回のブルノ生活で一番貴重な体験がありました。

ファイル 81-2.jpgある日、工房に昼食から戻ると、工房の方々全員が一同に、一つの机を囲んで、真剣なまなざしで何かをやっていました。その中心には、見たことがない男性が座っていて。その男性の見た目は、サンタクロースのような、(背が高いですが)ホビットのような外見で。一体何をしているのだろう?と近づいてみると、沢山の彫刻刀やナイフを工房の人たちが、試し彫りしていたのです。

この男性は彫刻家で、たまに、フラリとアポなしで劇場の工房に訪れ、自作の彫刻刀やナイフを売って、またサラリと帰っていくらしいのです。工房の方々は、彼自作の彫刻刀を使っていて「既成のものより、本当に使いやすいから、由未も買ったら?」と薦められ、試し彫りをしてみると本当に使いやすい。「おいくらですか?」と男性に尋ねると、「んー、1本100コルナ(440円ぐらい)」彫刻刀もサイズも大小あり、柄の部分なども、持ちやすいように形に彫られていて…。「安すぎませんか?」と聞いたら、「おれはね、商売が下手なんだ。テヘッ」みたいな感じで笑われて。

工房で働くダナさん曰く、「私は、17年間ラドスト劇場の工房で働いているけど、ドボジャークさん(この男性の名前)に会ったのは、今日で3回目なんだ。前に来たのは、たしか7年ぐらい前だったし、本当に、たまーにしか来ない人だから、彼に会えたのは本当にラッキーだったね。」と。

山奥に一人で生活しているらしいドボジャーク氏。深緑のコートと、自然素材でできた布製のリュックと、自作の杖(柄が鳥の顔)を持つと、もう、リアル・ホビットにしか見えない方で。本当に出会えた事、ましてや、仕事道具の中でかなり大事な彫刻刀を、上質な上に破格すぎる値段で購入できたのは嬉しい体験でした。工房の方々も、「クリスマス・プレゼントだね(サンタっぽい見た目の、神出鬼没なドボジャーク氏に会えたこと、彫刻刀が買えたことを含めて)」と笑って話していました。

劇場のシステムについて書こうと思っていたのですが、ドボジャーク氏の出会いが個人的には衝撃過ぎだったので、システムについては、次回へ持ち越したいかと思います。

(写真は、「親指姫」にでてくる魔法使いと、ドボジャーク氏)


ブルノ生活・2

ファイル 80-1.jpg前のNews記事に書いたのですが、今回の「親指姫」は、私にとってブルノで長期滞在を必要とする、3個目のプロジェクトです。

長期滞在といっても、ずっとブルノに滞在しているわけではなく、現在のプロジェクトは、平日3、4日はブルノ、週末はプラハと、行ったり来たりしています。宿泊施設も、プロジェクトごとに状況は異なります。今まで劇場でやってきた仕事をテーマに、もしエッセイ等を書く機会があったら、「宿泊」は、ある意味で一章を占められるほど色々な経験があったなと。

ファイル 80-2.jpg例えば、ブルノ生活とは関係ないですが、最近、講義をしたオストラバは、博物館の最上階にあるゲストルームに宿泊しました。守衛さんもいない博物館で(セキュリティー・コードはありましたが)夜の博物館に、私一人きりになりました。「なんか、映画で、こんな状況のやつあったなあ?」と、夜の、一人貸切博物館を、それなりにエンジョイしました。チェコに住み始めた頃(5年前)の私だったら、絶対に怖がっていたと思うのですが、劇場で、一人で寝泊まりしたり、一人ではなかったけれども、廃墟の城(演劇フェステバルの準備のため)に寝泊りしたりしているうちに、だんだんと逞しくなってきたのかもしれません。

ブルノでの最初のプロジェクト「浦島太郎」は、劇場で寝泊りしていました。この件に関しては、本当に沢山のエピソードがあるので、いずれ、機会があれば書くことにしたいと思います。2個目のプロジェクト「金の紡ぎ車」は、役者の友人の家と、演出家のゾヤさんの家を交互に寝泊りさせてもらいました。そして今回の「親指姫」は、念願の劇場が所有するゲストルームの個室を頂きました!これほどの、贅沢はないのですが、色々とおもしろかったので、少し書けたらなと。

部屋を管理する人に案内されて来た部屋は、30平米ぐらいはあり、ベージュの絨毯が敷き詰められ、窓が2つ、清潔感があり、簡易キッチンがあり、一人用のソファーベットと、とてつもなく巨大なソニーのテレビがポツンと置かれていました。「どうぞ」と鍵を渡され、管理人は去って行き、一人残されると、なぜだか、村上春樹氏の小説にでてきそうな、シュールな部屋だなあと感じました。キッチンがあると思ったら、キッチンのような形をしている台所。コンロのあるべき所にコンロはなし。食器も冷蔵庫もなし。あげくのはてには、水もでない(自分で水道管を開けました)所からスタートしました。それでも、清潔感のある、お風呂トイレ付きの個室はありがたいもので、現在は、椅子と机だけは欲しいと頼み貸して頂けたので、かなり快適に住んでいます。自炊ができないのは少し難点ですが…。

次回は、劇場のちょっと、金田一少年の事件の舞台になりそうなシステムを書きたいかなと思っています。

(写真は、現在滞在中のゲストルームと、以前寝泊りした廃墟の城です)


ブルノ生活

ファイル 79-1.jpgブルノでの生活について書くにあたって、生活や、交通や、劇場や交友関係よりも、まず、第一に書かなくてはならないのは、ブルノ在住の演出家、ゾヤ・ミコトバー(Zoja Mikotová)氏についてだと思うのです。

今回の「親指姫」のように、長期滞在(2-3ヶ月)で、ブルノで製作するプロジェクトは、私にとっては3作目で、その、全ての作品の演出家はゾヤさんです。ブルノという街が、私にとって、チェコでプラハに続く、第二の故郷になりつつあるのも、ゾヤさんが仕事という縁で私をブルノに招いてくれるおかげでもあります。実際、劇場関係者の知り合いも、プラハよりブルノのが断然多いのも現状です。

今まで、ゾヤさんと組んでした仕事は、「TaBALADA(姨捨山)」「浦島太郎」「YODAKA」「金の紡ぎ車」「金のさかな」、そして現在製作中の「親指姫」で、6作品目になります。

そんな、ゾヤさんとは、どんな方なのか?

国民劇場でも演出作品がある、大御所演出家です。演劇・子供向けの演劇・人形劇・聴覚障碍者向けの演劇、全ての分野で、第一線で活躍しています。現役の演出家でありながら、JAMU(ヤナーチェック芸術アカデミー大学)でも教鞭をとっています。以前にも少し書きましたが、聴覚障碍者演劇学部を設立した第一人者でもあります。また、ゾヤさんは聴覚障碍者向けの演劇スタイルとして、独自の演劇メソッド「動く演劇」を作り出した方でもあります。

本当に多忙な生活を送っていて、チェコ(以外でも仕事されていますが)全土の劇場を回り演出しつつ、コンフェレンスにも参加しつつ、大学でも教えつつ、自身で演出した作品のオーガナイズも時にはしつつも、時間が少しでもあれば、おもしろそうな演劇やコンサートを見つけ、どこへでも飛んでいきます。本当にアクテイブな方です。演劇が大好きという気持ちが、本当にいつも伝わってくるのです。

私より断然忙しく、責任のある仕事をしている彼女の姿を見ていると、自分が仕事でストレスを抱えていることが本当に恥ずかしくなりますし、仕事の忙しさで仕事しか見えてない自分もダメだなと感じたりします。

師のようであり、共に戦える同士のようであり、時には母のようであり、心を許せる友人であり、一人の女性として憧れ、尊敬できる存在です。肩を並べて一緒に仕事をできるような方ではないのですが、この人と一緒に作れるのであれば、多少の無理と犠牲を払ってでもいいもの作りたいと思えるのです。

なんだか、Newsで書くことでもないかなと。無駄に長くてなってしまいました。そんな、ゾヤさんと製作している6作品目「親指姫」。小さな女の子の冒険話です。プレミアは1月11日です。沢山の方々に見てもらえることを願って、全力で製作中です!


「親指姫」リハーサル開始!

ファイル 78-1.jpg「親指姫」のリハーサルが始まりました。
4月頃から、アイデアを考え始め、8月の後半には、劇場でデザインの発注をして、その間にも色々なプロジェクトに関わってきましたが、昨日より「親指姫」のリハーサルが始まり、準備してきたものが一つの演劇という形に生まれ変わろうとしています。

私自身にとっては、「親指姫」のプロジェクトは、今までで舞台美術家として関わった中で、一番規模の大きいもので、大道具も小道具も人形も衣装も製作するプロ達がいる劇場での仕事。人形の製作なんかは、今まで自分で全部作っていたので、デザイン画で思った形を他者に伝えるのが不慣れで色々と大変でした。自分だったらこう作るけど…、といった部分など。もちろん、妥協はしていませんが、やはり作る人それぞれの個性が少しでてしまって、それを今どう一つにまとめるかも課題です。

そう、その「個性」がおもしろくも、難しいのです。

働いている人たちの個性もわからないまま、仕事をふるのは至難の技で、数ヶ月一緒に働いてみて今だからわかることも一杯で。頭ごなしに、自分のデザインを押し付けたいとは思わないし、個々に持ついい部分があればぜひ取り入れたいとも思う。次回にこの劇場で働けるチャンスがあるのであれば、絶対にもっと上手く作戦がたてられるなと思ったり。

それでも、リハが始まる前から感じる良いエネルギーは嬉しいもので。
夏から続く全力疾走状態の生活で一時期は、本当に心も身体もヘトヘトな感じでしたが、不思議と今は心が弾んでいて悪くない感じです。ちらほら、ブルノ生活も含めて、これからNewsで書いていこうかなとも思ってます。


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