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公演情報・3月

ファイル 121-1.jpg「親指姫」
Divadlo Radost:Bratislavská 216/32 Brno
>Infomation

ファイル 121-2.jpg2013年3月11日9時(学校用上演)
2013年3月12日9時(学校用上演)
2013年3月14日9時(学校用上演)
2013年3月15日9時(学校用上演)
2013年3月18日9時(学校用上演)
2013年3月20日9時(学校用上演)
2013年3月22日9時(学校用上演)

「Dynamo」
KD Mlejn:Kovářova 1615/4 Praha 5
>Infomation

2013年3月20日18時


近況報告・3月

ファイル 120-1.jpg長いことブログを書けませんでした。今年の目標に、頻繁にブログをアップするぞー!と思っていたのですが、なかなかにチェコ語の集中講座にエネルギーを吸い取られています。改めて、言語の世界の奥深さを再確認しています。

朝起きてチェコ語(9:00-14:30)― 仕事(15:30-17:00)― 夕飯支度・掃除等・仕事をして、21時30分ぐらいからチェコ語の宿題と文法確認-寝る、の繰り返しです。他の事があまり頭に入りません。集中講座のが、勉強になると思ってこのコースを決断したのですが、本当に集中すぎて弱音をはきそうです。(情けない…)

それでも、語学学校特有のシステムや、普段では出会わないタイプの人たちと、出会えるのはおもしろくて、それなりにエンジョイしています。同じクラスには、ロシア人やウクライナ人、カザフスタン人、ハンガリー人、アメリカ人、韓国人の方々がいます。なかなか、こんな国際色豊かな人間同士が、学校の機関や国際会議でもない限り、一同に会うこともないのでおもしろいなと思います。

大勢で集まって何かを話す時、よく「政治と宗教」の話は避けた方がいいと言いますが、「国の違い(国民性の違い)」を話す時も気をつけたほうがいいなと最近感じます。色んな国の人間が集まれば、話すテーマは、自国の話、チェコとの違い等も避けて通れないテーマになります。ですが、個々に感じる違いは、日本人だからといって同じなわけではないし、あくまでもお互いに『一般的な国民性』としての違いを話しているわけで、個々の個性を尊重した話をしているわけではないという認識をお互いに持たなければいけないなと。

海外の人から見れば、日本人は日本人として、ひとまとめされてしまうのは当たり前ですが、日本人の中でだって、関東・関西・東北・九州等の地方色はあるわけですし。さらには、関東の中でも、東京、神奈川、千葉、埼玉と県民性の違いも出てきて、さらにさらに進めば、神奈川の中でも、横浜、川崎、横須賀、小田原、湘南、相模等の地域的にも違いがでてきたりして。そこまで細かく、分類しときながら、隣近所での違いも大きなわけで。人間が人間である以上、違いがあるのは当たり前なわけので、典型的日本人像なんて、あってないものだと思うのです。

それでも、日本を一歩でてしまえば、一括りされてしまうわけですし、海外に住んでいれば避けては通れない、日本プチ・プレゼンテーション。

私の場合は、誰と話すかによって、日本の話しや、日本とチェコの違い等の会話の内容を変えています。誰も、個人的な感情を込めた、自国の否定的な意見を聞きたいわけではないと思うので、個人的な目標は、自分と話した人が、その日の夜、奥さんや旦那さん、彼氏や彼女、友達に、「今日さ、日本人に会ったのだけど、こんな事、言ってたよー」と話の種になるような話ができたらいいなと思っています。それで、日本という国に興味を少しでも興味を持ってもらえたら、嬉しいなと。

そんな事を、ちらほら感じる日々…。

製作は、ペースが落ちましたが、チラホラ進んでいます。やっと勉強と仕事の両立ペースに慣れてきたので、今月はもっと良い感じで仕事が進むのではないかと思っています。色々とおもしろい事も起きているので、ブログも今月はコマメにアップしていこうと思ってマス。


「親指姫」演劇批評・2

ファイル 119-1.jpg※この演劇批評は、ブルノで最近プレミアを迎えた3つの演劇についての批評です。「親指姫」は、最初のパートのみ(黄色いラインが惹いてある部分)なので、その部分しか訳していません。例によって、直訳できない文章も多かったので、意訳しています。プロの翻訳家ではないのでご了承下さい。

総合演劇批評 
O Malence 95%
Očistec 20%
Rozrazil 80%

Malý klenot , velký průšvih a putjící souznění
(小さいダイアモンド、大きな恥、ハーモニーが旅をする)
ブルノにある劇場では、一作品、子供向けの素晴らしい宝石のような演劇がうまれ、一作品、プロのミュージカル作品において大きな問題がうまれ、3つの劇場で共作された4時間のビジュアル演劇がうまれました。

Drahokam pro další generace(次の世代に残る宝石のような演劇)
ラドスト劇場の人形博物館では、アンデルセンの「親指姫」がプレミアを迎えました。有名な原作者の作品を、演出家ゾヤ・ミコトバー氏の親近感のわく、美しい演出によって、色鮮やかな、子供が理解できる夢一杯の世界観で、曇りない喜びを運んでくれました。大きなプラスは、舞台が細かいディテールまで計算されていて、収納できることと、若い日本人、舞台美術家・林由未が手がけた、物語を詩的なビジュアルに見せる舞台、人形、小道具達です。ズデネック・クルカ氏による大衆に媚びない音楽もプラスです。

こうして誕生した内なる力をもつ宝石は、今現在見ている子達の子供達が見られる、次世代続いていく演劇になる大きなチャンスがあるのではないかと思います。

というわけで、「親指姫」95%の評価を頂きました!!!ひゃほー!
素直に凄く嬉しいです!以前80%の評価を書いて頂いたJiří P. Kříž氏も、よくよく調べてみると、チェコで、最も権威ある演劇賞が2つあるのですが、そのうちの1つの審査員をされているとても有名な方でした。
製作サイド側は、劇が少しでも1日でも長く上演される事を祈って作っているので、今回の批評で、次世代に続くと書いていただいて本当に嬉しいです。


近況報告・2月

ファイル 116-1.jpgコンスタントにブログ?・ウェブをアップするのはなかなか難しいなあと思う今日この頃。油断しているとすぐに日にちがたってしまい、書こうと思っていたことが、古くなってしまってたりします。なかなかブログを習慣化するの至難の業だなと。

ファイル 116-2.jpg最近の活動報告は、第一に今年の目標であったチェコ語の集中講座に2月4日から通いだしたことです。6週間コースで、月曜日から金曜日、朝9時から13時25分まで。かなり、前からプランして2月に通うぞ!と思っていたので、通えるようにスケジュールを組めて本当に良かったです。色々なチェコ人の方々に、「なぜ?話せるのだから、勉強する必要あるの?(授業料もったいなくない?)」とか「本を読めばいいじゃない!」とか様々なアドバイスを頂きましたが、決定的な基礎の文法が抜けているため、この部分をうめないかぎり、自分自身、チェコ語という言語に対して大きな限界を感じていたのです。

チェコ語の学校は、初日にレベルわけのテストがあって、なんだかんだと一番難しいクラスに入ることができました。ただ、私の場合、変にボキャブラリーがあるために、テストの内容がわかってしまい(答えが想像できてしまい)、なんだかんだ文法無視してテストができてしまうというよくない状況がおきてしまっているのです。だから、一番上のクラスにはいれたからといって、チェコ語が上級者レベルにできるというわけではなく、見せ掛け・ハッタリレベルなのです。

6週間は短い期間かもですが、文法を勉強して、綺麗なチェコ語を話せるように、読めるように、書けるようになったらいいなと思ってます。

そして、語学学校以外でも仕事はしています!

一つは、5月に日本で展示予定の人形達を製作中です!詳細はのちのち書きたいと思ってます。

もう一つは、12月から、ちまちま、ショート・フィルム(コマ撮り実写映画)の仕事をしています。この仕事はどちらかというと、大道具・小道具的な仕事です。最初は舞台美術家として仕事を依頼されたのですが、色々な流れで色々なものを作っています。一番大きいもので空港などにある金属探知機の門?を作りました。この仕事についても、のちのち詳細を書こうと思ってます。


公演・活動情報-2月

ファイル 113-1.jpg「Kodomo」展 Kalokalo house
2013年1月25日(金)-2月12日(火)
神奈川県茅ヶ崎市中海岸2-4-31
水曜日・木曜日定休日 営業時間10:00-18:00
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ファイル 113-2.jpg「Dynamo」
KD Mlejn:Kovářova 1615/4 Praha 5
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2013年2月21日19時30分

ファイル 113-3.jpg「PÍSNĚ, BÁSNĚ, BALADY 」
Studio MARTA:Bayerova 575/5, Brno
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2013年2月4日19時30分
2013年2月5日19時30分
2013年2月28日19時30分

「親指姫」
Divadlo Radost:Bratislavská 216/32 Brno
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2013年2月24日10時 一般向け上演
2013年2月25日9時(学校用上演)


「親指姫」演劇批評

ファイル 110-1.jpg「親指姫」の演劇批評が、新聞に掲載されました!(チェコ語なので、日本語にまた、ザックリ訳にしてみました。この演劇批評は、訳すのが難しかったです。チェコ語の表現で日本語にそのまま訳しても?な表現もありますし、さらに、日本語もチェコ語も中途半端な人間が訳しているので申し訳ございません。ザックリと雰囲気をわかってもらえたらと思っているので、細かい表現などは気にしないで下さいませ。)

「親指姫」ハンス・クリスチャン・アンデルセン
『チェコにて、最近、2つの劇場がハンス・クリスチャン・アンデルセンの「親指姫」からインスピレーションを受け、パフォーマンスが製作されました。一つは、チェスキー・チェシーン(Český Těšín)の人形役者達によって。もう一つは、ラドスト劇場の人形博物館にて、劇場に来られる一番幼い年齢の子供達に向けに、経験豊かな演出家、ゾヤ・ミコトバーの手によって製作されました。

ここで言及しなければいけないのは、子を持つ親にとって、2歳に満たない子供や、劇場が初めての子供と一緒に小さい椅子に座って劇を見ることは本当に貴重な経験であるということです。子供達は、博物館の小さな舞台空間に入り、(舞台前方にある)小さい椅子に座る時、不安を感じます。なぜなら、お母さんやお父さんは、(舞台後方にある)の大きな椅子に座っているからです。

Kdo hledá, najde-探す人が見つけることができます。
小さい椅子に腰掛けた子供達は、目に涙をうかべながら、後ろを向いて両親がいるかを何度も確認します。そんな雰囲気も、役者ミハエラ・コチェロバーと ヤン・ブラダーチュ(もう一組スターニャ・ハベルコバーとペトル・シュミジャーク)が劇場に入ってきた瞬間に空気がかわります。ノエルの箱舟のような形をした博物館は、子供達を物語の航海へ招待します。

そして、マレンカ(親指姫)はこの世に生まれ、世界を旅します。彼女は世界を知ろうとし、その旅程の中、彼女のために婚約者を探す多くの生き物に出会います。誰がこの世の中で、一人でいたいでしょうか?ましてや、マレンカは美しく、手のひらに乗ってしまう大きさの小さな少女なのです。最初に、蛙の母親が自分の息子の嫁にしようとします。マレンカを気に入るコガネムシや、マレンカの越冬を助けたねずみは、お金持ちのもぐらと結婚させようとします。また、クモやツバメ、そして最後には、マレンカに恋をする花の妖精の王子も登場します。

Svět Yumi Hayashi-林由未の世界(黒線で書かれていて、なんだか嬉しい言葉なのです)

テレビに慣れている多くの子供が、初めての劇場で演劇を見て、役者との“生身”のコンタクトを感じ、最後まで注意力が途切れず集中して見ていました。台詞は最小限であり、子供達が知っている歌(Hálek, Lada, Hrubín, Žáček らの詩など)、童謡がもりこまれているからでしょう。

役者達にとって、作曲家・ズデニェック・クルカの音楽と舞台美術・林由未によって作り出されたファンタジーな世界(魔法のような世界)で演技をするのは、羽毛布団の上で演技をするようなものです。(羽毛布団は柔らかく暖かいので、穏やかに演劇ができると言った意味ではないかと)コチェロバーとハベルコバー(女性役者達)は、柔軟な繊細さ、ブラダーチュとシュミジャーク(男性役者達)は、感情で演劇をしています。

ラドスト劇場(ブルノ)-ハンス・クリスチャン・アンデルセン、ゾヤ・ミコトバー
演出:ゾヤ・ミコトバー ドラマトゥルグ:エバ・ヤニェコバー 美術:林 由未 音楽:ズデニェック・クルカ 初演:2013年1月11日 
Celkové hodnocení 80% 全体評価80% Jiří P. Kříž』

この演劇評論は、チェコで上演されている演劇を新聞で評論しているJiří P. Kříž氏が書きました。彼の他の評価をザッとネットで調べても、80点は高得点と言えるので良かったなと。ラドスト劇場が製作した演目の、ここ10年の中で、一番いい作品と言われている「kytice(花束)」も80点でした。実際にこの演劇を見ましたが、本当に良かったので、それと同得点だったのも嬉しかったです!

>Newspaper


「親指姫」You Tube!


カロカロハウス2013年企画展「kodomo展」

ファイル 104-1.jpg2013年1月25日(金)-2月12日(火)より、神奈川県茅ヶ崎市にある、カロカロハウスによる2013年企画展「kodomo展」に、チビ人形4体出展します。

カロカロハウスは、毎年ギャラリーオーナーのみどりさんが決めたテーマにそった企画展を1月に開催しています。(毎年テーマが違います。)今年のテーマは、「kodomo」。企画展のコンセプト等は、>kalokalohouseのウェブをのぞいていただけたらと思います。

一見簡単そうな気がして、アイデアを出していくと、なんとも難しいテーマ。私自身の子供の頃の思い出の玩具、およびヌイグルミ等をモチーフに作ろうかな?など、色々と考えました。考えあぐねていた過程の中で、カロカロハウスで初めて展示をしたことを思い出しました。

カロカロハウスは、私が始めて学外で展示をした、"はじまり"のギャラリーです。大学の3年生だった頃、就職活動が始まった時期に、大学院への進学を希望していた私は、なんとか自分自身へのけじめ・作家として生きていきたいという気持ちを掲示できたらと、学外で展示することを思い立ちました。原宿や渋谷、表参道を中心に沢山のギャラリーを見て回り、そこで一目ぼれしたギャラリーが、カロカロハウスだったのです。今は、茅ヶ崎に引越ししたのですが、以前は原宿ラフォーレから徒歩3分ぐらいの都心にありました。

全てが初めてだったので、展示するのにポートフォリオ審査があるといった使用条件に少しビクビクしたのを覚えています。会場使用料も学生1人では払える額ではなかったので、同じデザイン科に在籍し、就職ではない道を選んでいそうな友人2人を誘い、グループ展「脈動」を開催することができました。現在もその時一緒に展示をした友人、廣瀬摩紀當麻ゆき子は作家活動を続けています。

色々と思い出しているうちに、そういった思い出事態が、私にとっては「Kodomo」展の核になりそうだなと感じました。昨日、1ヶ月前ぐらいでは、「あの頃はこどもだった」とはなりませんが、私にとって2001年は12年前のことで、「あの頃はこどもだったなあ」としみじみ感じるのです。子供時代は、幼稚園や小学生の頃だけの事ではないなと。今の私も、きっと、未来の私からみたら「こども」に映るのではないかと思います。

2001年にグループ展を、2003年に茅ヶ崎にカロカロハウスに引越ししてから3回個展を開催させてもらっています。(>web)今まで4回開催した展覧会から、各展覧会より1体づつキャラクターを選び、チビ人形として製作しようというアイデアに至りました。少しややこしいですが、自分の過去の作品をモチーフにしようといった試みです。過去の作品は、ある意味では子供の頃の作品。チビ人形という形は、もとあった作品を、子供の人形に作り変えるといった感じです。

もし、過去に私の展覧会に足を運んでくださった方で、今回の4体の人形のうち、1体でも覚えていてくれているキャラクターがいたら嬉しいです。

「kodomo展」へは、カロカロハウスゆかりの作家さん方が沢山出展されています。お近くの方、首都圏にお住まいの方、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。茅ヶ崎は、おしゃれなお店が多いので日帰り散策も楽しいかと思います!


「親指姫」新聞に掲載されました!

ファイル 103-1.jpg「親指姫」が新聞に掲載されました!チェコ語なので、日本語にザックリ訳にしてみました。

『ブルノーラドスト劇場の人形博物館にて、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「親指姫」の新しい劇が、ゾヤ・ミコトバー氏の演出の下、製作されました。

ファイル 103-2.jpg美しい花から生まれた小さな女の子。そんな小さなマレンカ(チェコ語版での親指姫の名前をさします)のお話を、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが創造しました。そんな詩的なお話を、ブルノのラドスト劇場にて、ゾヤ・ミコトバー氏の演出と舞台美術・林由未によって、新しいパフォーマンスとして現実化されました。プレミアは、人形博物館にて上演されます。

ファイル 103-3.jpgミコトバー氏は、民謡と韻を踏んだ歌(子供の童謡に近いものかと)を使うことで、物語を豊かに表現しました。「言い慣わしをモチーフにした民謡や童歌を使った理由は、アンデルセンの文章の中には、例えば、葉が落ちたりなど、四季の変化の表現などが沢山入っているからです。(※チェコの民謡や、童歌には四季を表現するものが多いです。例えば日本の「春が来た」や「小さい秋みつけた」など)民謡は、物語にユーモアを与えます。なぜならアンデルセンの文章にはユーモアがないからです。そして、作曲家ズデネック・クルック氏の手によって、さらに劇場的な音楽に生まれました。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

博物館でのパフォーマンス製作について。人形博物館は船の形をしていて、ラドスト劇場の一部です。博物館は50人の観客で満杯になってしまう空間です。「最初は、私達は違うテーマで新作を作ろうとしていましたが、このように小さい空間・船であることで、私達は最終的に『親指姫』をやろうということになりました。なぜなら、小さな空間では『親指姫』のマレンカ(親指姫の名)の小ささも、通常の劇場よりも距離が近いので、観客にとって見るのが大変ではないと思ったからです。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

船の形をした人形博物館の形は、ラドスト劇場と初めて仕事をする、日本の舞台美術家・林由未もインスピレーションを受けました。彼女は、元ある空間を活かしつつ、舞台をさらに強いものに高めました。「このパフォーマンスの美術のスタイルは、日本の特色がでていると思います。例えば、蛙の表現は特に異なりました。なので、最初はゲロゲロという声をだすことで、蛙だとわかるように使わないといけませんでした。そして、このパフォーマンスにとって、一番大事な鍵は舞台美術です。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

小さい空間は、役者の数にも制限がありました。演出家は、最初、ソロのパフォーマンスを考えていましたが、最終的には男女ペアで上演することに決めました。2組のペアが存在し、スケジュールによって交互に上演されます。女性役には、ミハエラ・コチェロバーかスターニャ・ハベルコバー。男性役は、ヤン・ブラダーチュかペトル・シュミジャークが演じます。「ペアでのパフォーマンスは、観客にとって興味深いものです。リハーサルを通して、役者自身が持つ個性を活かしました。なぜなら、観客との目が合うほど近い距離で演じなければならないので、観客とのコンタクトをしていかなければなりませんし、通常の劇場空間とは異なり、役者達は、場面転換や照明等も含めて、全て自分達でやらなければいけません。この空間では「親指姫」の物語を一方的に上演するだけではなく、観客の感情も取り入れながら上演ができればと思いました。」と、演出家ゾヤ・ミコトバー氏は、言いました。

この物語では、マレンカ(親指姫の名)や蛙の他にどんな役がありますか?例えば、イボ蛙が、マレンカを自分の息子の嫁にしようとします。これが、最初に、マレンカに起こる悲劇の始まりです。マレンカと結婚したいモグラがでてきたり、マレンカは常に自分の悲劇な運命と戦わなければいけません。自然の厳しさとも戦わなければいけません。親指姫は、全編を通して一人です。世界は彼女にとって大きく、自分がいれる居場所を探しています。最終的には、親指姫が助けたツバメによって、幸せな愛を見つけることができます。

アンデルセン作「親指姫」のプレミアは、ラドスト劇場にて今週の金曜日に行われます。そして、1月17、18、19日は、学校向けに、20、27日は、一般向けに上演されます。』

演出家ゾヤさんに、「美術が一番大事」と言ってもらえた事は、本当に嬉しいなと思いました。ただ、蛙が蛙に見えなかったのは少し反省です。海外で仕事をしていると、自分はあまり意識していなくても、常に『日本人』であることを周囲が認識しています。蛙の表現が、チェコとは違うという件のですが、これはあきらかに、私が日本人だからというよりは、私の癖がでてしまったのだと思います。というのも、私は昔から河童を作るのが好きで、蛙にもその影響がでてしまったなと。私個人的には、蛙のお母さんは気に入っているのですが、これがチェコの観客達に「ほー、日本の蛙はこんな感じなのか!」となってしまっては、よくないなと。息子の方は、蛙に見えると思うのですが、蛙のお母さんの口の形が問題だったと思うのです。でも、そう言えば、2009年に仕事をした「浦島太郎」の亀も「チェコとは違う、日本スタイルだね!」と言われたことが…。全く、同じことを繰り返してしまいました。ですが、そんな私のミスも、ゾヤさんはうまくフォローして演出(口ばしを上手く使って)してくれています。蛙のシーンは、私のお気に入りの一つです。

蛙の他にも、黄金虫やネズミ、魚、蜘蛛など沢山のキャラクターがでてきます!役者の手によって命が注ぎ込まれる人形達をぜひ多くの方々に見てもらえたらと思ってます。

>Newspaperr


「親指姫」プレミア公演、無事に終了しました!

ファイル 100-1.jpg1月11日に無事に「親指姫」プレミア公演、無事に終了しました。50人も入ったら満席になってしまう小さな空間で、キャパ以上の観客が来場してくださいました。プレミアへは定員以上の申し込みがあったため「親指姫」は、1月18日にも2ndプレミアが17時より上演されます。

ファイル 100-2.jpgこの劇は、通常のラドスト劇場の演目よりも多く上演される予定なので、男女1組のペアが2組います。1月11日のプレミアは、スターニャ・ハベルコバーさん(Stanislava Havelková)とペトル・シュミジャークさん(Petr Šmiřák)でした。1月18日の上演は、Michaela Kotěrováさん(ミハエラ・コチェロバー)とJan Bradáčさん(ヤン・ブラダーチュ)のペアの上演です。同じ内容なのですが、両方に魅力的な異なる個性があるので、2組見比べるのもおもしろいです。

ゲネ公演では、子供のみの観客に向けて上演されました。主人公が女の子なので、少し心配していた男の子の観客も、女の子も、本当にいい反応だったので、色々な苦労が報われた気がしました。特に、自分が「これぞ!」的にちりばめた仕掛け等に反応してくれる姿を見ていると、少しホロリときた面も多々ありました。ゾヤさんの演出の繊細さが、子供に直に伝わった瞬間。努力が間違いではなかったという思える瞬間。そして、作曲家ズデネニェック・クルカ氏(Zdeněk Kluka)の、すぐに覚えられて、口ずさんでしまう音楽もいいのです。

「親指姫」はラドスト劇場の博物館、船が半分になった形をしている船首で上演されます。劇場空間ではない、照明の限界があり、音響もない空間での上演という、美術的にはやりがいのある仕事でした。舞台のベースコンセプトは、博物館の船という空間と、親指姫が旅をする話がリンクしたらいいなと思って考えました。舞台・人形に関して、もっと、ここで書きたいこともありますが、いつか見ていただける事を願って今は書きません。

そして、プレミアを迎えたことで、私の「親指姫」の仕事は終わりました。

舞台裏の仕事をしている私にとって、プレミアはある意味、ゴールで、目標地点なのですが、役者をはじめとする表舞台の方々にとっては、プレミアからスタートなのかもしれません。いつもプレミアを迎えて感じる事は、喜びと安堵感、その半面、寂しさです。一つの作品として作り上げてきた、子供のような存在であるプロジェクトが自分の手から離れる日ですし、ある一定期間、仲間意識を持って集中的に会っていた人たちと会わなくなる日だからかもしれません。でも、きっと、そうやって様々なプロジェクトを通して多くの人に出会い、仲が知れたころには別れ、また新たな出会いを繰り返す、旅人のような仕事なのだろうなとも思っています。

「親指姫」の余韻にひたりたい感じもしていますが、次のプロジェクト達が始まりだしています。次は、どんな出会いが待っているのか…。


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