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近況報告・1月-2

ファイル 162-1.jpg心配していたプラハの気候も先週あたりから、寒くなってきました。現在プラハは、-6度。先週、寒い日は-13度までいったみたいです。私も、やっと一番寒い時用(コートにも段階があるのです)の長めのダウンジャケットを着出しました。

ファイル 162-2.jpg前回のブログを書いてから、2週間。書きたい事が色々あったのですが、なかなかにバタバタしていました。本当に沢山の人に会いましたし、沢山の劇を見ました。余談ですが、意外と早くお気に入りのカフェも近所に見つけました。歩いて200メートルぐらいの場所にオープンしたカフェ。音楽なし禁煙、照明も明るく、店員さんも優しく、申し分ありません。ただ、まだお客が本当に少ないので、どうか長く続いてくれますように。

ファイル 162-3.jpgファイル 162-4.jpgそして、新しいプロジェクトが動きだしています。前回も書きましたが、ゾヤさんとの仕事です。ちょうど1年前にプレミアを向かえた「親指姫」以来。ゾヤさんは、昨年は、ブルノ国民劇場(>web)とズリーンの劇場(>web)等の大劇場にて演出し大忙しだったみたいです。

そして、今回のプロジェクトで一緒にお仕事をさせてもらえるのは、7作品目。気がついたら、ゾヤさんと知り合いになってから丸5年経っていました。初めて出会ったのは、フランス人とチェコ人のアクロバティック・ダンサーの劇団Decalages(>web)の「TaBALADA(姨捨山)」の現場でした。初めてゾヤさんを見た時は、有名な演出家だとはつゆ知らず、自分の人生を左右するような人になるともつゆ知らず、『凄く繊細そうだけど芯が強そうな女性だなー』と、勝手気ままに感じていたのを覚えています。

舞台美術の仕事は、美術的な力以外にもオーガナイズ能力やコミュニケーション能力(適応力)も必要とされます。外国人にはハンディが大きい現場です。また、チェコの演劇現場では、舞台美術の人間も、劇のコンセプト、話の流れ等まで考えて美術プランを提示しながら、演出家と議論し演劇プラン・骨格を作っていきます。演出家とさしで演劇プランを議論する。これも、外国人にはかなりのハンディです。

コミュニケーションの中から生まれる、生物のような創造物-演劇。

今考えてみると、経験豊かな外国人ならまだしも、演劇経験のほとんどない上に外国人である私を、ゾヤさんは演出家の相棒的な立ち居地である舞台美術に、よく使ってくれたなと思います。まだ、チェコ語があまり話せなかった頃、言葉で補えないぶん沢山のスケッチ・デザイン画を準備しましたが、やはりそれだけでは補いきれませんでした。それでも、辛抱強く話しをしてくれ、聞いてくれ、経験不足で目が行き届いてなかった箇所なども、全部ひっくるめてフォローしてくれて、仕事を通して、現場を通してでしか学べない経験・チャンスを与え続けてくれました。

ゾヤさんがいなかったら、今の自分はいなかったなとつくづく思うのです。やはり、そんな感謝の気持ちが沢山あるので、また、一緒に仕事ができると思うと、自ずと心が熱くなります。今回のプロジェクトでは、前よりももっと成長した形で、関われるよう頑張りたいなと思っています。

プロジェクト自体は、まだまだ、劇のコンセプト段階でかなり議論をしている段階です。どんな話になるか、今の流れのままでいくか、まだまだわかりません。アメーバー段階です。でも、この2日間ゾヤさんといい形で打ち合わせを終えることができたので、ちょっとした興奮状態です。

写真1劇場前の写真。
写真2・3・4アイデアだしに行き詰った時に、(半ば現実逃避気味に)作っているオリジナル・ショート・パフォーマンス『Pan Pospichal(Mr急ぐ人的なタイトルです)』の人形


近況報告・1月

ファイル 161-1.jpgプラハの最近の気候は、チェスキー・クロムロフのお城で飼われている熊が冬眠しないぐらいの暖かさです。(前にニュースでは25年ぶりの暖冬だと言っていました。)少し散歩していると、まだ芽吹いてはいけない木の芽が芽吹いていたり、ひな菊が咲いていたり、春に咲くZlatý déšť(金の雨という植物。素敵な名前です)が少しですが開花していたり…。本当にまずい感じです。

ファイル 161-2.jpgファイル 161-3.jpgインド・ネパールの旅行について書くぞー!と思っていたのですが、クリスマスと大晦日、新年と続いて、なんだか遥か遠い夢のような感覚になってきました。やはり、こういうものは、すぐに書かないとだめです。最近フランス人の写真家で映画監督のエリック・バリ氏監督(Éric Valli )によって1999年撮影された映画「キャラバン(CARAVAN)」を見て心が本当に熱くなりました。アカデミー賞にもノミネートされた作品です。物語自体はフィクションだと思うのですが、見ていてドキュメンタリー映画を見ているような感覚もしました。>webこの映画を通して、旅行中、心を揺さぶられたチベット文化に対して、さらに深い興味を抱く事ができました。いつかチベットに行けたらと思ってます。

ファイル 161-4.jpgそんなこんなな今日この頃ですが、製作ペースの方はいい方なのではないかと思います。今年は、今まで製作活動を続けていて、歳と経験を重ねるごとに、そぎ落としていった泥臭さみたいな感じのものをもう一度掘り起こしてみようと思って製作に励んでいます。

現在は、展示のための作品、また春にプレミア予定の原作本(チェコ語)を読んで、アイデア出しをしています。そして原作本!!!子供向けの本なのですが、全くもって侮れません。筆者の豊かな自然描写表現に対する語彙、いやはや、日本語ですら使うことも少ない、固有名詞のオンパレードです。チェコ人の子供の木・植物・動物等に対する語彙力に頭が上がります。

家の机に向かって勉強すること、考える事が至極苦手な私は、そんなこんなで、図書館やカフェにちょくちょく出ています。ですが最近、悲しいことに気に入っていたカフェが、とうとう潰れてしまったのです。これで、プラハへ来てから気に入っていたカフェが潰れたのは2軒目…。コーヒー等が飲めない私にとって、求める理想のカフェ像は、ほとんど客がいない、店内の音楽もほとんどかかっていなくて煙たくない、店員の人が長居している客に対して新たな注文を全くとりにこないといった感じです。よく考えれば、潰れるのは時間の問題ですが…。というわけで、近所を中心にカフェ探しもしています。(もしかしたら、私が気に入ったカフェは要注意かもしれません…)

そして、今週には新作の打ち合わせが始まります!演出家は、ゾヤ・ミコトバーさん!!「親指姫」以来の仕事です。凄く緊張していますが、楽しみです!!ひゃー!色んな意味で、先ほど書いた泥臭さを恐れず、神経を研ぎ澄まさせて作っていけたらと思っています!

写真1・2 散歩中に撮った最近のプラハ。2は雛菊が咲いてます。
写真3 ネパール・ブンガマティの昼寝犬
写真4 ネパール・カトマンズの昼寝犬


明けましておめでとうございます!

ファイル 160-1.jpg新年あけましておめでとうございます!今年も宜しくお願い申し上げます!!

なんだか、もう数がよくわからなくなっているのですが、プラハに来て7回目のお正月を迎えました。毎年のことですが、(雰囲気で新年!ということではないのですが)全くお正月だな~という気分があまりしません。今年は、クリスマスの雰囲気に乗っていくのも乗り遅れ気味だったので、新年もあわただしい感じで過ぎていきました。でも、クリスマスから新年にかけて、沢山の人に会って、沢山食べて飲んで楽しい時を過ごせました。

そして、2014年!今年の目標は、「挑戦と覚悟」かな、と思っています。一つ一つの仕事に今まで以上に、挑戦する心で挑めていけたらと思っています。そして、昨年に引き続き「運転免許」も今年こそは、学校へ行こうかなあ?行ってもいいかなー?とも思っていますが…。

2014年も皆さまにとって幸せな1年でありますように!


近況報告・12月-2

ファイル 157-1.jpgプラハへ帰ってきて、1ヶ月いなかったというのもあり、バタバタしています。街に溢れるクリスマスの雰囲気には、最近なんとか追いつきました。私自身クリスマスに対しての深い思いいれはないのですが、やはり街が綺麗に彩られていると心は弾みます。

ファイル 157-2.jpgそんなこんなで、旅行について書きたかったのですが、クリスマスと師走前の忙しさ(人に会ったりと嬉しい忙しさなのですが)に、なんだか時間が取れません。それに、旅行前10月頃に、書きたかった事が一つあります。それは、「トリスタンとイゾルデ」の監督ミハル(Michał Tramer)の奥さんであり、写真家であり役者であり、プロデユーサーもこなすマルチな才能を持つマグダ(Magda Tramer)に、ポートレートを撮ってもらった時の経験話です。彼女の主宰するスタジオ・Studio Indygoのホームページはここから。>web

ファイル 157-3.jpg写真家マグダと、プロのメイクアップ・アーテイスト、アナさん(Anna Paulina Podgórska)のおかげで、私をご存知の方々は、「ん?この人誰?」というぐらい別人に撮ってもらいました。特に、普段お化粧なるものを、ほとんどしていない私としては、お化粧してもらうという行為からもうドキドキでした。そして、メイクで、たれ目の人間も、憧れのつり目になれるんだ!(正確にはなっていませんが)と感動しました。

マグダもアナさんも日本の方々がどんな感想を持っているか興味があるみたいなので、お時間ありましたら、英語でコメント残してもらえると嬉しいです。>Yumi_photos

私は、普段は舞台裏の仕事をしている人間なので、自分にスポットがあたる状況は本当に慣れていません。舞台の仕事をしているのに、舞台に立った経験がないのは良くないんじゃないか?的な指摘を友人に受け、経験のためにも、数回(ちょい役ですが)舞台やショート・フィルム等へ出演したことがありますが、もうどれもこれも、ちょっとしたトラウマになる経験(今ではネタにしてますが)で、人間には向き不向き、才能というものがあるのだなと肝に銘じました。ましてや、本当に魅力的な役者さん達と仕事していると、その人達の神聖な戦場を素人が汚してはいけないなと思いますし、その人達をより輝かせるため、精進することが自分の本道だと思うのです。また、私は人形を作る人間でもあるので、舞台上に上がるのは、やはり自分の作った分身のような人形であって欲しいというのも本音なのです。

そんなこんなで、撮られる事に慣れていない私。

ましてや、モデルなど大それた事などやったことがないので、内心プロのカメラマンに撮ってもらえる嬉しさ半面、それをはるか10倍(いや、25倍、50倍ぐらい?)上回る不安、緊張で、撮られる前日は、胃が痛みました。そんな私のビビリを察してか、カメラマン・マグダは、かなりの時間をかけ、女性が持つ芯の美しさ等の話をしてくれ、ビビッている私に少しでも自信をと励まし続けてくれました。それでも、以前カメラの前で、ポーズを取ろうにも、どーにもこーにもリアクションが取れない私。そんな私を励まし続けてくれるマグダ。最初はそんな繰り返しでした。

外で撮影したいたので、集まるギャラリー。どんどん緊張してしまい、余計にカチンコチンになってしまったのですが、途中から、枯葉まみれに、地面をゴロゴロ転がったり壁に登ったり、凄い集中力で撮っているマグダに圧倒されだしました。そうなってからの記憶はほとんどなくて、「この人に何とかついていかなければ!」と思っていたら、数時間たっていて撮影が終わっていました。

そんなこんなで人生おそらく最初で最後の貴重な体験です。

最近は新しいプロジェクトがチラホラ動きだしています。まずは、チェコ語の本を読むところから。


近況報告・12月

ファイル 156-1.jpg更新が遅れてしまいました。とうのも1ヶ月間、インド・ネパールを旅していたのです。私にとってはインドもネパールも初めての訪れる国で、人生感を変えるような、本当に濃い1ヶ月間でした。

ファイル 156-2.jpg小学生の頃、谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」を読んだ時、(なぜだか私は、「カムチャッカの若者が…」の件を「カルカッタの若者が」と間違えて覚えていたのですが)当時は、カムチャッカもメキシコも、ニューヨークも、ローマも、都市の名前は記号的な音でしかなくて、ニューヨークは物凄い大都市で、ローマは大きなコロッセウムがあるといったボンヤリとしたイメージなだけでした。カムチャッカ(カルカッタと思っていたわけですが)にいたっては全く想像がつかず、きっと砂漠が広がってターバンとか頭にまいている若者がいるのかなぐらいファイル 156-3.jpgな想像でした。地球は丸いものだと地球儀を見せられても、世界地図を広げられて日本の位置と大きさを見せられても、それは理解というよりは、漠然とした「そういうものなのか」といった感じで実感にはつながっていませんでした。

私にとっての世界は、小学校と実家、友人の家、公園を中心にした小さな範囲が世界の全てで、それでもその世界は大きく、行ったことがない隣やその隣の駅はちょっとした冒険に近い世界で、同じ時にニューヨークの少女が寝返りうち、メキシコの娘がバスを待っているなんていう世界が存在していることすら、考えたこともありませんでした。

ファイル 156-4.jpg18歳の頃、叔母に姉と共にパリに連れて行ってもらったのが、初めて見る海外でした。あまりのカルチャー・ショックに言葉を失いました。見たことない世界を見た時の衝撃。同じ地球上に、自分の知っている日本とは全く別の世界が広がっていて、暮らしがあって、歴史があってといった事を肌で認識した時の衝撃。もちろん18歳の頃は、テレビや映画、本などを通して海外の生活や文化などを見ていましたファイル 156-5.jpgし、世界の歴史や地理を勉強しているわけで、子供の頃想像していた漠然とした世界というものよりは、もう少し具体的に、知識の上で、世界というものをなんとなく理解していたと思います。それでも、自分の目で見る事で実感に変わった時の衝撃は、本当に強かったです。

少しずつ海外を旅行することで、私の知る世界は広がっていきました。そんな私は、27歳の頃からチェコに住み始めました。旅で見てきた海外の街に、今度は移住する。移住することで、その国の言葉や文化・慣習と、何よりその土地に住む人達と深く関わるようになりました。チェコに住み始めて7年目、今ではチェコが私のホーム・タウンになり、私自身の生きる世界の中心が日本からチェコに移動しました。海外(余談ですが、海外という言葉は本当に島国・日本ならではの表現だなと思います。海の外が外国。)暮らしの中で、故郷日本に対する想いも大きくなりました。今まで普通に生活していた時は考えなかった日本という存在。日本人ということ。

なんだかとても前置きが長くなってしまいました。インドとネパールは私自身初めて訪れる国です。アジアでは、タイと韓国、香港には行ったことがありますが、インドという国はなんだか全く別のものだというイメージが漠然とありました。インドへは数年前からずっと行きたいと思い、なんとか長く行けないものか画策していました。スケジュールを組みだした頃、インドでの悪いニュース等が飛び交い、一時は行くのをやめるかどうか悩みましたが、帰ってきて言えることは、本当に自分の目で見ることができて良かったなってことです。

初めてインドの地に着いて見た世界は、やはり衝撃という言葉でしか表現できませんでした。それは、今までの人生の中で受けてきた衝撃とはちょっと違った質のものでした。人生経験を少しなりにも積んで来たようにも思っていましたが、インドは、そんな私が抱えていた小さな常識を、それは、それは粉々に打ち砕いてくれました。なんと言えばいいんでしょう。インド初心者の私が垣間見たインドに対する感想は、インド=ガンジス川みたいなイメージで、人の祈り、宗教、生死、人も動物も何もかも一杯で、ゴミも多く凄く汚くて、それらを全てひっくるめて、美しく1つになってゆっくり雄大に流れているといったような…。

熱心に祈りを捧げ、沐浴している人とのすぐ隣で、石鹸で泡立てた洗濯物をじゃばじゃば洗っていたり。どちらも気にならないのだろうかと思ってしまう。モーターボートの油。緑色の水。火葬場に群がっている犬達。お悔やみの花を食べている牛。川に死者の灰とともに賽銭をまく人達とその隣で、大きな磁石をつけたつり具のようなものでその賽銭を何とか拾おうとする人達。やはり、どちらも気にならないのだろうかとつくづく思ってしまう。聖なる川ならば、もっと掃除というか、ゴミとか拾って綺麗にすればいいのにと思ってしまう。(日本人的なのかもしれないですが)そんな事を全て飲み込み雄大に流れているガンジス川。乾期だったから水の量は少なかったみたいですが、それでも想像よりずっと広く大きかったです。

そのうち世界一の人口になると言われているインド。掃除している人は沢山見かけたのに、一向に綺麗にならない街。沢山見かけたバイクに5人乗りしている家族。(運転手の前に一人子供、その子供の誇らしげな顔と言ったら、お父さん・運転手、子供2人、お母さん+片腕には赤ちゃん)チャイルドシートって何なのだろうって思う。2車線の道路がなぜか4車線、5車線になっていて、あげくのはてに逆送している車。動き出している列車に飛び乗る人達。その列車の待ち時間は20分以上あったのに、なぜか列車が動き出すと大勢が飛び乗っていた。マイ・毛布を持って旅行しているインド人達。駅構内、本当に何処でも寝ていた。レストラン?屋台に近い食堂の流しの排水溝に逆さまにつまって死んでいたゴキブリ。漫画の世界だけかと思っていた光景。でも、私以外の人は特に気にしている風でもなかった。店の人も、お客さんも普通に手を洗っていた…。騒がしい道路沿いに熟睡している野良犬達。本当に驚くほどの野良犬がいたのも驚いた。そして、どの犬も日本のノラ猫みたいにうまく人間と共存していてかわいらしかった。牛にやぎ、にわとり、猿、溝鼠(線路にみっしりいた)、オウム、リス、沢山の動物が街に溢れていた。書き出していったらキリがない光景を沢山みました。

旅をしている間ずっと谷川俊太郎さんの「朝のリレー」について考えていました。朝をリレーするって、何だか改めて素敵な事だと感じました。この旅を通して、世界は、本当に広いのだということを改めて思い知りました。知らない世界が沢山あって、想像もつかないぐらいの沢山の人が地球上に住んでいて、それぞれの人生と暮らしがある。私達は、お互いのことを知るよしはなく、ましてや、今、遠い国のどこかで目覚めている子供の国も暮らしも全く想像できません。でも、私が今日見送った朝は誰かから受け止めて、今誰かへ送っているのだと思えるのなら、それは素敵な1日の始まりだなと思いました。私達は、各々の小さな世界の下、太陽を見送りながら、大きな地球の上に住んでいるのだなと。

なんだか、とても長く長くまとまりのない文になってしまいました。きっと旅行後の興奮状態が続いているだと思います。製作活動とは少し離れてしまいますが、旅をしている間、感じた事が沢山あったので、少し旅についてもウェブで書こうと思っています。

写真:インドでは全くよくわからないのですが、本当に沢山一緒に写真を撮って欲しいと頼まれました。


近況報告・10月

ファイル 155-1.jpgなんだか、思ったより更新が遅れてしまいました。書きたいことは沢山あったのですが、ポーランドやドイツへ行ったり、書類作業等があったり、病院へ行ったり、家のリフォームをしたり、素敵な本や音楽(最近はAgnes Obel さんの「The Curse」という曲がお気に入りです)に出会ったり、人に会ったりと、なんだかバタバタしていました。もちろん、人形も製作しています。

ファイル 155-2.jpgファイル 155-3.jpgちょっと遅れた報告になってしまいますが、9月26日から10月10日までチェコ(+ハンガリー)に遊びに来てくれた写真家であり、イラストレーション、文章も手がけるマルチなアーテイスト・中 乃波木さん(ノハちゃん)とお母さんで陶芸家・中 十七波さんについて書けたらなと思います。ノハちゃんは、多方面で大活躍している若手アーテイストの一人なので、ぜひぜひ活躍は彼女のページからチェックして頂けたらと思います。>web

ファイル 155-4.jpg中 乃波木さんこと、ノハちゃんは大学卒業後からのが仲良くなったのですが、私から見た彼女は大学在学時代から、とても直進的で、いつも力強く思い描く世界を現実化させるために実行していく力があって、傍目から凄いなあと感じていました。私がチェコへ来てからは連絡を取っていなかったのですが、7年?ぶりに再会した彼女は、大学時代に感じた「直進性」がよりもっと強く鮮麗されていて、挑戦することに対して恐れないその姿勢に、とても刺激を受けました。人それぞれだとは思うのですが、「挑戦する姿勢」は、日々、その意識を研いでやらないと、日々の繰り返しの生活によって、気づかないうちに鈍くなってしまうものだと思うのです。私が、私自身に望む生き方の一つに、「緊張感を持って挑戦する精神」という項目があります。心を鈍らせないよう、意識的に心を研ぐように心がけてはいますが、なかなかに難しいと思うのです。

一緒に「トリスタンとイゾルデ」のプレミアも見に行ってくれて、数日間一緒に過ごすことができて、本当に楽しい経験ができました。そして、なぜノハちゃんがこんなにも強いのか?といった謎が解明しました。とにかくノハちゃんのお母さん、十七波さんが、本当に凄い方なのです!今まで色々な人に出会って来た方だと思うのですが、そういった自分の想像・想定できる枠組みでは語る事は不可能な、スーパーお母さんでした。現在、ノハちゃんが、母・十七波さんについて執筆中みたいなので、あまり具体的な凄すぎる逸話を書くことは避けたいのですが、少しだけ…。

例えば、ノハちゃんが小学校4年生の頃、母一人娘一人で4ヶ月間南米を旅行して、アマゾン川を船で下りながら(たぶん現地の人にまじって?)スイカを下ろしたり積んだりしたことがあるそうです。もう、これだけでは、何が何だかよくわからないとは思いますが、詳しい旅の体験談は、ノハちゃんの本を待った方がいいです。旅の目的の一つは、小学校で勉強できないことを娘に見せたい、体験させたいと思い立ったからだそうです。色々と、学校のシステム等を批判する親御さんはいますが、だからといって、その子に、世界を見せようと、母一人で娘を連れて、アマゾン川まで行くパワフルなお母さんはなかなかいないよな(いや、いないだろな)と驚きました。たまに、海外に住んでいて凄いですね的な事を言われることもありますが、十七波お母様の経験談に比べたら、私が体験した小さな海外苦労話なんかは、アマゾン川でスイカ…の単語がならんだ瞬間に瞬殺な世界です。

いつか、もし子供を授かる事があるとして、子供にどこまでしてあげられるか想像はつきませんが、こんな風に世界へ連れ出すことはできるかな?できたらいいなと、考えてしまいました。そして、そういった沢山の(まだまだ書けない逸話が盛り沢山なのです)経験が、娘・乃波木さんを作ったのだなと感じました。

とにかく、「トリスタン・イゾルデ」が終わって少し感じていた寂しさみたいなものを一気に吹き飛ばしてくれるパワフルな親子でした。いいエネルギーを沢山もらえたので、仕事がんばるぞ!といった感じです。

今回は、とっても長くなってしまいましたが、お知らせが、一つ二つ。
現在、横浜人形の家で開催されている、「ハーバーテイル・ツアー」にほんの少しだけ関わらせて頂きました。アニメーションの製作等のワークショップもあるみたいです!詳しくは、こちらから!
>Infomation

また、今年の1、2月頃、大道具・小道具等で少し関わっていたショート・フィルム「Ukradený polibek」がついにプレミアみたいです。11月7日20:30よりKino Aeroにて。私自身まだ何も見ていないので、どんな仕上げになったか楽しみです。>Infomation

写真・1 製作途中の人形達
写真・2 パワフル中親子
写真・3 今秋の収穫、くるみ!
写真・4 レンガ君!!!


「トリスタンとイゾルデ」のプレミア公演無事終了しました!

ファイル 154-1.jpgファイル 154-2.jpg9月29日に「トリスタンとイゾルテ」のプレミア公演が終了しました。これで、2013年の夏の戦いに一区切りつきました。そういえば、昨年の9月29日は「金のさかな」がリベレッツにあるナイブニー劇場上演されていたなーと思い出したり。去年も、かなり戦った夏だったなー。

個人的なことですが、私にとって9月29日は大切な祖父の誕生日なので、とても大事な日なのです。残念ながら祖父は2010年に91歳で他界してしまいましたが、この日が素敵な日であることは、私にとっては大事なことで、無事に「トリスタンとイゾルデ」が上演され新たな作品として、生まれたことを本当に嬉しく思います。

ファイル 154-3.jpgそんなわけで、少しセンチメンタルな精神状態です。毎度のことです。展覧会でも演劇でも、数ヶ月グッと集中してそのことばかり考えて生活しているので、それが終わったときの軽い寂寥感はつきものなのです。もちろん「仕事」なわけで、もう少し賢く仕事をしていかなければならないのかもしれませんが、心・情熱・思い抜きにはできる仕事ではないので、こんな感じになるのかなーとも思います。

多分、こんな感傷的な精神状態は、最近ググッと寒くなってきている気候もそんな精神に拍車をかけているのではと思います。ちなみに、今朝のプラハはマイナス2度でした。もうマイナスって…。

そしてさらには、そんなフワフワした精神状態だったのか、携帯を洗濯機にかけてしまうという惨事を起こしてしまいました。40度で、1時間半。人って、本当に「Oh Noooooo!」って叫ぶものなのだと身をもって知りました。全く持って、なぜ洗濯機に携帯がはいってしまったのか謎で(ズボンのポケット等にいれていたという事ではないので)して、それなりに結構落ち込みました。携帯番号は変わっていませんが、アドレスは全部消えてしまいました。ので、これを読んでいる皆様の中で、私の携帯番号をご存知の方は、お手数ですがぜひSMSを送って頂けると嬉しいです。

そんなこんなで、ちょっと落ち込みぎみな感じですが、造形時代の同期の写真家・中 乃波木さん(通称ノハちゃん)と陶芸作家のお母さん、中 十七波さんという、本当に素敵なアーテイスト親子がプラハに遊びに来ているおかげで楽しくやっています。自身の文章能力では、母・十七波さんの魅力を書くことは不可能な気がしますが、次回にこの親子について書けたらいいなあと思っています。

>「トリスタンとイゾルデ」 ニュース ,上演写真

写真・1 プレミア後の写真
写真・2 Kłodzkoの街にある要塞。演出家ミハル曰く世界で2番目の大きさらしい。
写真・3 携帯…


「トリスタンとイゾルデ」のプレミア公演!

ファイル 151-1.jpgいよいよ、「トリスタンとイゾルデ」のプレミア公演が9月29日17時より、Teatru w Kłodzku(Scena Kłodzkiego Centrum Kultury, pl. Jagiełły 1)にて行われます。

ファイル 151-2.jpg私は昨日ポーランド滞在から帰ってきました。(また、プレミア公演を見にいきますが)そして、私の仕事はほぼ終わりました。前にも書いた気がしますが、私はプレミアまでが本番なのです。今年の夏は、ほぼ毎日が「トリスタンとイゾルデ」漬けだったので、突然「トリスタンとイゾルデ」に対して、もう何ももうすることがなくなり、ちょっとした感傷気分になっています。まあ、毎度のことですが。それでも、私にとっては、自分の作った人形が役者の手に渡り、自分の手から離れたところで生きてくれているというのは、希望に似た、心の躍進に関わる原動力になっているのですが。

ファイル 151-3.jpgなぜか、毎度プレミアを迎える頃に、この仕事は手塚治虫先生の漫画「ユニコ」に似ているなといつも思うのです。まず、プロジェクトが始まって呼ばれ、その時は、ユニコのように知らない土地に連れられてきて、右も左もわからない感じで。プロジェクトが進むにつれて、色々な人に出会い、色々なドラマがあり、問題を解決しながらプレミアに向けて動いて一つになって、やっと仲良くなってきた頃に、西風さんがやってきて別の土地(プロジェクト)へ運ばれるといった感じで。束の間の仲間は、私にとってとても大きな存在であり、やはりプロジェクトが終わることで、またしばらく、会えなくなるのも寂しいものなのです。

私自身、外国人であり、どの劇団に所属していないフリーで、(日本でも劇団等に所属したことがないのです)何か絶対的な仲間みたいな母体に憧れているのかもしれません。いや、こんな事をつらつら書いていること事態が、感傷的になっている証拠です。

今回のプロジェクトは、個人的に、とても勉強になりました。もっと自分の経験を重ねて、毛細血管の先の先まで神経が行き届きつつ、見えてくる視野がもっともっと広くなったらいいなと思っています。次回のプロジェクトに繋げられるように。

いいプレミアになりますように。


「トリスタンとイゾルデ」プレミアまで、あと1週間!!

ファイル 150-1.jpg「トリスタンとイゾルデ」のプレミアが来週の日曜日に差し迫っていることもあり、忙しくしています。今週は、ポーランドへ日帰り出張と、日帰りブルノがあり、また明日からポーランドです。そこそこ、疲れています。

ファイル 150-2.jpg「トリスタンとイゾルデ」が上演される、ポーランドの都市は、Kłodzkoというプラハから200kmぐらいに位置します。距離的には、ブルノとあまりかわらないのですが、交通手段・接続があまりいいものがなく、なんだかんだ、合計で3時間半-4時間ぐらい片道にかかります。なので、日帰りするとそれなりに疲れます。いいブレインストーミングの時間には、なりますが…。

ファイル 150-3.jpgポーランドの仕事は残すところ仕上げと修正・調整です。

ポーランドの現場でのコミュニケーションはなかなかにハードです。演出家のミハルはチェコ語と英語で会話できるのでいいのですが、英語が通じない場合、私はチェコ語。向こうはポーランド語という手段しかないのです。

チェコ語は、スラブ語圏(ロシア語やポーランド語、スロバキア語)の言語で言語としては、ポーランド語と仲間です。(ウェキペデイアよれば、スラブ語派でさらに、西スラブ語郡というところまで同じグループでした)確かに単語一つ一つで比べた時に、似ているものも多く、1対1対でお互いがわかり合おうとした会話であれば、何かしらチャンスはある場合もあります。

が、、大勢の中での会話・デイスカッションにおけるポーランド語は、もう綺麗サッパリわかりません。久々に、チェコに来たての時のチェコ語の現場で苦労したことを思い出しました。自分の思ったことを言語媒体という障害で伝えられないのは、悔しいことですし、相手の言っていることが理解できないのは歯がゆいものなのです。

そんな中、会話の節々に集中をしているので、チェコでの生活より能みそが疲れ気味です。なので、ご飯時などでポーランド語で盛り上がって居る時など、もう脳みそは、わかる単語を少しでもキャッチしようと努力する方向へは全く働かず、、

『あー、もし今ここで、ほんやくコンニャクがあったら楽だなあー。きっと、海外にいる人は、絶対に1回は思うだろうなー。「もしも、ドラえもんの道具が一つもらえるとしたら、何がいいだろう?」的な会話の中で、ほんやくコンニャクは、タイムマシンと、どこでもドアに並ぶ人気な道具(スモールライトも捨てがたい)だろうなー。ネーミングは、語呂からきたのかなー。ほんやくときたらコンニャクでしょ!みたいな。音的な…。そこから、食べるだけであらゆる言語を母国語のように理解できるようになるって斬新すぎるアイデアが生まれたのかなー?さらには、こんにゃくって、もう機械でも何でもないただの食材が翻訳機能を兼ねそろえているって他の道具の科学力よりもなんか凄すぎる気がするなー。あー、こんにゃく…、食べたい。』

一人脳内逃避行をしてしまう時もあります。疲れているのだと思います。

いや、前言撤回です。最低限のコミュニケーションが取れるようポーランド語を本当に少しずつですが覚えています。さらにポーランドは、チェコの隣の国ですが、言語だけでなく、色々と違っているので、実はけっこう楽しんでいます。ポーランド料理もチェコ料理とちょっと違うので、毎回何を食べるか楽しんでいます。

プレミアまでの残り1週間とにかくやりきります!!

写真・1 製作途中の鎧。(もう出来上がっています)
写真・2 Kłodzkoの街中で見つけた「トリスタンとイゾルデ」の横断幕
写真・3 無事にモンシロチョウが羽化しました!ひゃほー


近況報告・9月

ファイル 149-1.jpg9月になりました。先日、ポーランドでのプロジェクト「トリスタンとイゾルテ」の第二期納期で、軍配やお面、やりなおした頭等を渡しました。これで残すところ、お面3枚と鎧のみ(たぶん、ですが)と仕上げとだんだんと終わりが見えてきました。鎧はちょっと個人的にはデザート的な最後の楽しみな仕事です。といっても、プレミアは、9月29日なのでそんなに余裕なことは言っていられないのですが。

ファイル 149-2.jpg近況は、相変わらず引き篭って製作漬けの日々ですが、そんな中でも最近の嬉しかったことがいくつかあります。一つは、昨年参加したプロジェクト「Dynamo」が、プラハで毎年開催されるコンテンポラリーサーカスのフェステバルのLetni letnaにて満員御礼だったこと。私は残念なことに見にいけなかったのですが、「Dynamo」を演出した Ilona Jänttiがダンサーとして活躍しているスウェーデンのCirkus Cirkorの「Knitting Peace」は、見にいけました。> Knitting Peace
ファイル 149-4.jpg
これまでに、沢山のコンテンポラリーサーカスのパフォーマンスを見てきましたが、Ilonaは本当に凄いダンサーでした。一緒に仕事をさせてもらえてことに、あらためて驚きました。「Knitting Peace」は、スウェーデンをはじめ色々な場所での上演が決まっているみたいです。ぜひ、機会がありましたら見てみて下さい。

もう一つは、ここ一ヶ月で一番楽しく嬉しかったことかもしれません。先日カリフラワーを夕飯に食べようと思って洗っていたところ、青虫がポテッと中から流しに落っこちてきました。冷蔵庫に数日いれていたこともあり、青虫は全く動かず、死んでしまったのかな?と思ったのですが、とりあえず、ミニ家庭菜園のかいわれだいこん(知人からかいわれだいこんは、本当に大根になるという話を聞いたので、現在試しているので、葉っぱも大きいのです)をあげてみました。数分後、「貪り食う」という言葉以外では表現できないぐらいの勢いでかいわれの葉を何枚も食べつくしていき、2日後、3倍近く大きくなった青虫は、無事にさなぎになりました。やったー!毎日、モンシロチョウになる日を心待ちにしています。

しかし、この夏は本当に「トリスタンとイゾルデ」漬けでした。少し遊びたい今日この頃です。


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