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近況報告・8月

ファイル 184-1.jpg8月も中旬になりました。また、更新が少し滞ってしまいました。定期的に、ブログを書くという習慣を生活に取り入れるのは、なかなかに難しい課題です。

ファイル 184-2.jpgファイル 184-3.jpgそして、プラハは、今年も冷夏です。私は、麺類全般大好きなのですが、特に夏に食べるそーめんが、5本指に入るぐらい大好物なのです。が、最近のプラハは、そーめんを食べるにはなんだか肌寒い感じです…。

ファイル 184-4.jpg ファイル 184-5.jpg7月後半は、手術後の指がそれなりに痛みましたが、結構早い段階から「少しぐらい痛くても、動かした方がいい!」との診断で、結構痛い!と思いながらも動かしていた甲斐もあり?術後1ヶ月ぐらいになりますが、かなり回復したのではないかと思います。指先の神経がどの程度まで戻るかまだわかりませんが、色々と抱えていた痛みは解決方向に向かっているのを感じるので、手術して良かったと思っています。

日本での秋の展示に向けて、製作漬けの日々ですが、なんだかんだと、色々とアチコチ休暇旅行もしてきました。休日をつかってオストラバの方の友人を訪ねたり、プラハ周辺のお城めぐりをしたり、ハンガリーへ旅行したり!!

ハンガリーへ初めて行ったのは、2002年叔母とチェコ、オーストリア、ハンガリーを巡るツアーで行った12年前だったので、久しぶりでした。そして、メインはハンガリーの温泉!Sárvárとヨーロッパ5選に入っている温泉Mosonmagyaróváのお湯に浸かってきました。

ハンガリーの温泉は、日本の温水プールのような感じで、水着を着て入ります。おもしろいのは、効能があるお湯の温泉のプールと、ただの暖かい水の温水プール(ややこしい表現ですが…)が併設していて、年配の方々は温泉に入っていて、子供達は、温水プールで泳いでいるといった感じで、家族づれが沢山いました。結構広かったので、人の密度も薄くかなり楽しめました。国境に近い街だったからか、ハンガリー語、ドイツ語、チェコ語表記がバッチリでした。

そして、近年の美白ブームに逆行して?温泉日焼けをしました。というのも、5選に入るようないい効能がある温泉にはいるのに、日焼け止めを塗るのもなんだかおかしいなと思ったのが間違いでした…。泳げない私にとって、海やプールといったレジャー施設とは縁遠いので、高校生以来?の水着焼けです…。

また、温泉の他にもブタペストやバラトン湖を見たり、プラハへの帰りの途中にワインで有名なValaticeにも泊まりました。沢山の英気を養うことができましたー。

現在は、プラハに帰ってきているので製作まっしぐらです!徐々に日本での展示の情報を書いていきたいと思っています!

写真・1 ブダペスト!
写真・2 ヤノビッツエという村に住む友人宅に泊まった時のもの。家の向かいの工場のえんとつに、どでかいコウノトリの巣が!
写真・3 Rožnovにある野外博物館。この地方に、実際にあった木造の家を集めて作られています。ちょっとしたチェコのデズニーランド。
写真・4 Cesky Sternberk城。
写真・5 Mirošovice u rataj nad sázavouの砦。個人的に結構好きなタイプの建造物。


近況報告・7月

ファイル 183-1.jpg「金髪のお姫様」のプレミアが終わってからも、なんだかんだバタバタしています。おかげで、センチメンタルな感傷に浸ることもなく、次のプロジェクトに向けて動いています。色々と動いていますが、一番期限が近いのは、今秋日本で予定している展示です。短い期間でかなり同時多発的な展示になりそうです。

ファイル 183-2.jpgファイル 183-3.jpgチェコに来て7年。日本での展示は、2011年に飯田橋にあるパペットハウスさんで行われたグループ展「Story of puppets」(>詳細)だけでした。(この展示は、プラハ、日本、韓国と3カ国で開催され色々と大変だったので思い出深いです。)この秋、またその中のメンバー、私の東京造形時代の先輩であり、チェコのDAMU(チェコ国立芸術アカデミー)でも先輩であり、チェコの兄のような存在であり、良き友人でもある先輩人形作家・佐久間奏多さんとチェコ人の人形作家さん2人と、パペットハウスさんでまたグループ展をやります。

その他にも、自身が立ち上げた、人形・おもちゃのブランド、Petao-design+私の作品の展覧会も開催します。また、大学時代の大事な同志達のグループ展も企画しています。この3つの展覧会会場は全部東京・神奈川ですが、11月に九州・小倉に住んでいる、相棒の役者谷口直子さんと夫の渡辺圭さんがやっている501furniture(>web)でも展覧会を企画しています。初九州展示です!

詳細は、随時書いていこうと思いますが、どの展示も全力でカラーを変えていこうと思っています。ぜひ一人でも多くの方に来てもらえると嬉しいです。1回パペットハウスさんでグループ展をやらせてもらえたとはいえ、7-8年間ほとんど、日本という土壌で展示をしてこなかったので、かなりドキドキしています。

そんな感じなので、毎日製作に取り組んでいます。



おまけ話ですが、昨日左手親指の手術をしました。人生で2回目の手術。

1回目は高校1年生の頃、慢性コンパートメント症候群という怪我?で、左足を。手術は、部分麻酔でも良かったのですが、手術中に足に起きている違和感に耐えられる自信がなかった私(想像力で自滅してしまうのです)は、全身麻酔を希望しました。

今回は、左手親指、そして初の部分麻酔手術!!そもそも2,3年前に左指をザックリ切ってしまい、病院に行ったのですがその時のお医者さんが、ちょっとしたヤブな方で神経が切れているのに繋いでくれなかったのです。指は曲がるのですが、指の前面に麻痺と痛みが残り、切り口がずっとキシキシ痛んでいました。日常生活に支障はなかったのですが、解決できるのならばしたいなとずっと思い、時間ばかりがすぎてしまいました。

が、最近、知人がある外科医に足を手術してもらいその精度に大満足で紹介してもらい、私も手術してもらう運びになりました。とはいっても、ビビリな私は前日からかなり神経質になってしまって、不思議な事に親指も危機?異変?を悟ってか、熱を帯びだし痛みがいつにも増しました。

病院は、色々な賄賂等で大問題になったクラドノ(ランピオン劇場がある!)の大病院。賄賂等で必要以上に沢山お金をかけられた甲斐もあり、病院は私がいったことあるチェコの病院の中でも1,2位を争うほど綺麗な豪華な病院でした。

手術は1時間くらいかかりました。もう、自分でも恥ずかしいぐらいのチキンぶりでした。麻酔を打たれ、指の皮を切らたり神経やなんやら何かをされているというだけで、いけないと思いつつ想像してしまい気持ち悪くなってしまう…の、繰り返しでした。そんな私のチキンぶりを、看護婦さんもお医者さんも楽しんでいたように思います。おばちゃん看護婦さんは、チェコ人気質なのかかなりフリーな方で、手術中も「あの、兵隊さん亡くなったのよ…」とか「んまー、細い神経ね♪」とか、無駄口をたたくならもっと別のものにしてくれー!といった感じでした。ですが、先生はいたって冷静で私の切れていた2本の神経をパイプ繋げてくれ、痛みの原因だったものなども解決してくれました。今は麻酔が切れて、指は痛くて痛くて仕方がありませんが、よくなることを信じたいです。チェコ在住の日本人の方、外科の先生が必要な場合は、お勧めです。(特に、手が専門のようです)

写真1・2 今年のミニ菜園
写真3 ...


Petao-Design 始めます!!!

ファイル 182-1.jpg数年前から、構想し準備を進めてきた人形やおもちゃのブランド「Petao-Design」
今秋についに日本デビューします!!

詳細はおって書いていきたいと思います。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます!

>web


「グッと!地球便」

ファイル 179-1.jpg来週、「グッと地球便」という関西日本テレビ制作の番組に出演します。
7月6日(日)10:25〜関西日本テレビにて放映予定です。詳しくは、>web

関西日本テレビなので、関東の方は見れないのですが、東北や九州等場所によって、ちらほら遅れて放送されるみたいです。

まだ、私自身どんな番組になったのか見ていないのですが、ウェブの次回予告の欄で、初めて少し垣間見ました。キャラに全く似合わず、大号泣しているシーンが!!!(めちゃ、恥ずかしいです…)

関西方面の皆さま、ぜひご覧頂けましたら嬉しいです。


「金髪のお姫様」プレミア公演、無事に終了しました!

ファイル 178-1.jpg6月21日に無事に「金髪のお姫様」プレミア公演、無事に終了しました。また、6月24日、25日9時半より上演があります。25日の上演の後、劇場は夏休みに入り、また来シーズン上演が続きます。

ファイル 178-2.jpg色々ときつかったこのプロジェクトですが、プレミアを迎え幸せな気分になっています。のどをすぎれば熱さ忘れる状態で、もう何がきつかったとか大変だったとか忘れてしまいました。これが、演劇中毒というものなのでしょうか。裏方の仕事をしている私にとっては、プレミアを迎えるまで、劇が少しでもよくなるよう、少しでもおもしろいものになるよう、観客の方々の反応を見るのを楽しみ一つに、全力疾走します。まだまだな面もありますが、ある意味では、自分の納得いく形でプレミアを迎えることができたので満足をしているのかもしれません。

ファイル 178-3.jpgファイル 178-4.jpg今回のプロジェクトは、役者イージー・ハイデラさん(Jiří Hajdyla )とマリエ・シュヴェストコバーさん(Marie Švestková)の2人がメインで語り、動き、人形を演じ、テクニカルなことですが、劇が機能するためのサポートしたり…、1時間の上演中休みなくかなり複雑に演じます。プレミア後、役者の2人に、リハも少なかったし、傍目から見ても通常のパフォーマンスよりかなり難しかったのではないか聞いたところ、「役者人生の中で一番、難しい役だったよ、へへへ」(へへへは、言ったかどうだかですが…)と言っていました。最初にリハが始まった時は、台詞も多いし、アクションも多いので、時間が足りるかな?と不安に思ったのですが、、逆に役者魂に火がついたのか、短期間でかなりのことをやりとげていました。そんな、2人の演技も、準備期間の苦労を忘れさせてくれるほど魅力的で、そんなことも含めて、現在の幸せな気分に繋がっているのかもしれません。また、2人は、私がDAMU時代に話したことはなかった(学年の差があったのです)のですが、なんとなく顔を合わせていたので「あの時のあの人だよね」と盛り上がりました。

ファイル 178-5.jpgそして、ライブ音楽で参加していたユーステイン・スボボダさん。Jusitin Svoboda)。彼もランピオン劇場に所属する役者で、役者だからできる形でかなりの数の楽器を(いったい上演中いくつの楽器を使っていたのか正確に把握していませんが)使いまわして、劇をもりたてていました。彼の凄いなと思ったところは、全部のテキストを正確に覚えていて、演じている2人が台詞を忘れた時などすぐに教えてあげていて、さらには、何を何処で演奏するとか書きとめていなくて、演奏のタイミングの全てを体で覚えていたところでした。多分、次なこれとかいう形で書きとめていたら、彼のように複雑に劇に絡めなかったなあーと思いました。ランピオン劇場、役者の方々のレベルが本当に高かったです。

音楽は、ズデニェック・クルカ氏 (Zdeněk Kluka)。ゾヤさん一派の彼とも「金の紡ぎ車」「親指姫」と3作品目の仕事になりました。かなり有名な作曲家であり、太鼓奏者でもあります。(どの楽器も普通につかえていました。)

また、パフォーマンス中裏でサポートしつつ、少しだけ役ももらって演じていたViktor氏(ランピオン劇場の大道具等の管理責任者)。休憩中は、ジャスミンティーを飲んでいて、何度もご馳走になりました。照明のホンザさん。プレミア後、「金髪のお姫様」の打ち上げのためにマスを素敵にグリルしてくれたオンジェイさん(大道具等の仕込み)、大道具の製作のカレルさんとトマーシュさん、2人とも若いのにもの凄く器用でアイデアも斬新で、私が書いたデザイン画も、もっとこうした方が、簡単な構造物になり作り易いし、移動とかも楽じゃないかとか、沢山のアドバイスをくれました。劇場専属の運転手・ベンデリーンさん、いわゆる元気で明るいチェコ人のおじさんで、色んな買出しに連れて行ってもらいました。衣装を洗濯するおばちゃん達(かわいい人達でした)毎日、劇場をそうじする人達。明るい人も多くて、全員書ききれませんが、本当に疲れを吹き飛ばす沢山のいい人達に出会えました。

そして、今回ランピオン劇場で一番仲良くなったのが、舞台のための縫い物等や基本的に小道具等の製作物のアシスタントをしているカトカさんと、クラドノ市が持つ公立劇場とランピオン劇場の一切のデザインをまかされているグラフィック・デザイナーのトマーシュさんでした。

劇場が所有する工房が独立した場所にあって、毎日劇場と工房を行き来しないといけませんでした。(この距離が、微妙に近いような遠いようなで疲れた体に堪えました)その工房は1階が大道具を製作する所。2階が、小道具+大道具の仕上げをする所+グラフィック・デザインスタジオ。3階が、衣装等の倉庫になっていました。

毎日、ヘトヘトになって工房で仕事をしていましたが、トマーシュさんとカトカさんと色々と話をすることができて、彼らの明るさにかなり癒されました。とくに、カトカさんは私より2つ年上の姉御で、15歳の息子がいるシングルマザー。一緒に仕事をしながら色んな話をしました。リハが始まる最後の1週間は、大きな舞台の仕上げをしなければならなくて、時間がなさすぎて、私と共に夜の21時半や22時まで、工房に一緒に残って仕事につきあってくれました。酷い時は、休日返上で一緒に仕事をしてくれました。今まで、色んな劇場で、色んな工房の人達と仕事をしてきましたが、ここまで私と共に、走ってくれた工房の人は初めてで本当に感謝の念を抱きました。(息子が1人で大丈夫かと何回か聞きましたが、夜はご飯食べて時間になれば寝るから大丈夫よ!とのことでした。どうでもいい補足ですが、息子さんは将来有望なアイスホッケー選手で、15歳には見えない肉体をしていました。)

そして、演出家のゾヤさん。

今回で一緒に作った作品は7作目になりました。短いリハの時間、その上演じ手にとって、複雑な劇だったのですが、ゾヤさんのすさまじい演出力で1つの素敵な作品に産まれました。いつも、一緒に仕事をしていて思うのですが、演出中のゾヤさんは、10本の指から見えない白い糸がでていて、その糸が役者や照明、音響全ての人にくっついていて(多分私にも)、まるで人形を操るように現場の人達を操っているなあと。

毎回、前回よりも少し成長した形で、彼女と仕事ができたらと思っているのですが、今回はどうだったでしょうか。かなり、時間的にきつい日々でしたが、ゾヤさんが傍にいると本当に沢山劇を見る機会を得ます。今回もリハを終えた後、絶対にクタクタなはずなのに、プラハへ戻り劇場へ飛んでいっていました。私も何本かゾヤさんと一緒に見ましたが、演劇が大好き!!!というエネルギーが本当に純粋で、そういった想いが歳とか関係なく色あせなくて、相変わらず凄いなと思います。ゾヤさんのような女性に、こんな風に歳を取れたらいいなといつも思うのですが、かなりハードルは高いです。精進精進です。

プレミアを迎え、あんなに嫌がっていた毎日のクラドノへの通勤が終わり、それはそれで寂しくなってきています。毎日会っていた人達と会わなくなります。そんな、寂寥感を忘れないよう、とりとめもなく、感謝を書き綴ってしまいました。気持ちを切り替えて、掃除をしつつ次のプロジェクトの準備をしていこうと思います。

色々な写真を、ランピオン劇場が色々とあげています。FBですが、見てみて下さい。>web

写真・1 デザイナー・トマーシュが撮った私的にかなりお気に入りの1枚!
写真・2 プレミア後の打ち上げパーテイーにて
写真・3 上演前の様子、ランピオン(ランタンとかランプという意味)劇場なので、客席の上は、提灯でうめつくされています。
写真・4 上演直前。沢山の子供達が来てくれました!
写真・5 上演後、子供達が壇上にて人形達と触れ合えます。


「金髪のお姫様」プレミエラ!!!

ファイル 177-1.jpg「金髪のお姫様」のプレミアが明後日に迫っています!!ぜひ、お時間がある方は劇場に足をお運び頂ければ嬉しいです。
6月21日18時より、Lampion劇場(Náměstí Starosty Pavla 4, 27201 Kladno)>web

この1ヶ月、近況報告が書けませんでした。山あり谷あり本当に様々な事がありましたし、色んな事を考えたのですが、全くもって書ける余裕がありませんでした。どのプロジェクトも(プロジェクトの大小やどう関わるかにもよりますが)、プレミアまでは、本当に戦いです。色んな経験を少しずつ積んで、チェコにおける演劇現場にもなんとなく慣れてきたのではないかなと思う今日この頃ですが、今回のプロジェクトは、そんな私の小さな経験値等をふっとばすほど色々と大変でした。これ以上書くと愚痴っぽくなってしまうのですが、疲れというか、本当に心身共に芯からヘトヘトな1ヶ月でした。でも、だからこそ、そういった状況下でしか得られない経験も沢山ありましたし、濃厚な時間をだったなと思います。プレミア後、色々と書けたらいいなあと思いますが…。

今回の「金髪のお姫様」のプロジェクトは、プラハから38キロぐらいの場所にある中央ボヘミア州の中で一番人口の多いクラドノという街が所有するランピオン人形劇場のプロデユース作品です。クラドノは、プラハから一番近い大きな主要都市なので、毎日プラハへ通勤する人も沢山います。私自身も、プラハに近い近郊の街だ♪と最初は喜んだのですが、いやいや大きな間違いでした。片道なんだかんだ1時間半、往復で3時間…。ほぼ毎日クラドノへ通勤していたので、なかなかに堪えました。(毎日通っている人を尊敬します)

そして、「金髪のお姫様」!!

いい感じに仕上がっています!このプロジェクトは、全体を通して、劇場というか、市の問題というか、現場にいる私達全ての立たされた条件は、最初からかなりキツイものでした。ですが、演出家ゾヤさんを筆頭に、役者の方々、プロデユーサー、テクニックの方々(日本語ではなんというのでしょう?舞台の仕込みや大道具や小道具等全てを管理してくれる人)、私の仕事を全面的にアシストしてくれた小道具・大道具の方、照明の方等々、一丸となってできたのではないかと思います。

「金髪のお姫様」は、チェコで本当に有名なお話です。日本でいえば、「桃太郎」的な感じでしょうか?私的には、そんな、いわゆる「ザ・チェコ」カラーの強いお話に、自身を美術として使ってくれたゾヤさんに感謝です。一人でも多くのチェコ人の子供に楽しんで観てもらえるよう出せる限りのエネルギーを注ぎました。

いいプレミアになりますように!


Babylon!

ファイル 174-1.jpg3月に撮影されたチェコテレビのドキュメント番組・Babylonが今日放送ありました。(放送前に知らされると思っていたのですが、知らせてもらえませんでした…。)知り合いがたまたま見ていたので、連絡をくれて放送をしていたのがわかりました。当番組は30分で2人のチェコに住む様々な外国人を紹介しています。日本人では第一号らしいです。

これまで、インタビュー的な撮影には何度か経験があるのですが、自分にスポットを当てられての撮影は初めてでした。しかもチェコ語で…。とにかく事前に質問をくれるという感じではなく、流れにそってデイレクターさんがポンポン質問をなげかけてきたので、頭の整理もできないまま、チェコ語もいつもよりさらに酷い話し方になってしまっていました。まあ、ご愛嬌です。

そして、ドキュメント中に挿入されているパフォーマンスは、「姨捨山」です。今村昌平さんの映画『楢山節考』を見て衝撃を受けた、フランス人アクロバテイック・ダンサーのセリーンが、どうしてもパフォーマンスにしたいと発起した作品です。私にとっては、チェコに来て半年を過ぎた頃、人生で2作品目のプロジェクトでした。

ドキュメントには、日ごろお世話になっている演出家ゾヤさん、DAMU時代の教授ペトル・マターセック氏、ラドスト劇場の工房責任者・クシジョバーさん、そして、本邦初公開?の私のチェコ人の旦那であるペトルも出演しています。

リンクから、放送が見られます。私は後半部分です。ひゃー。
>web


近況報告・5月

ファイル 171-3.jpg5月が始まりました。引き続き「金髪のお姫様」のプロジェクトをメインにほぼ毎日引き篭り状態で製作しています。ペースは悪い方ではないと思うのですが、まだまだ沢山仕事が残っています。製作しつつ、劇場に行ってセットや衣装の確認をしつつ、足りないマテリアルを探し回ったりと、忙しくしています。リハーサルが6月2日から始まるので、それまでに、越えるべき山がまだまだ沢山あります。

ファイル 171-1.jpg毎日とにかく作るという生活の繰り返しなので、ブログにこれぞ!と書き留めるような感じのことはないのですが、先日1日オフをとって別荘に家族で行ってきた時に起きたちょっとした、偶然的な話を一つ書けたらなと思いました。

ファイル 171-2.jpg別荘は、Český Ráj(チェスキー・ラーイ)、チェコの天国と呼ばれている地域にある村にあります。国が定めた自然保護地区で、森林、岩、湖等も凄く綺麗で、沢山のお城もあります。チェコは、お城がフランスについで、ヨーロッパで2番目に多い国だと聞いたことがあります。本当かどうか定かではありませんが、たしかに面積に対してのお城密度は、チェコはかなり高いと思うのです。

別荘に行くときは、大概、お義母さん、お義姉さん、旦那と私で行きます。私の役割は、草刈と雑草とりなので、おかげで、ちょっとした草刈の達人?になりました。Kosaという死神が持っていそうな鎌から、1人でしょう電気タイプの草刈り機、ガソリンがいるタイプの大型草刈機、どれも扱えるようになりました。

今年の春は週末、気温が寒かった日が多いので、長いこと別荘に行けませんでした。なので、雑草は伸びきっていて、刈るのに5時間ぐらいかかりました…。一度、刈りだすとなんとなく完璧に刈り上げたい気になるのです。草刈は好きな方だと思うのですが、結局2週間後には、また草達の強い生命力の下、振り出しに戻るわけなのです。毎年夏を中心に別荘へ行く事=雑草との不毛な戦い、みたいな感じなのです…。

雑草を刈りきった後、畑の雑草を抜いていると、古い硬貨を土の中から見つけました。誰か昔にお金でも落としたのかな?と思って錆びや土をとってみると、全く読めない文字のコイン。注意深く見てみると、ナチスが使っていたハーケンクロイツのマークも彫ってあって、1941年のコインということがわかりました。お義母さんをはじめ、旦那も見たことがない代物。

家に帰って早速ネットで調べてみると、1940年から1944年の第二次世界大戦の間、ナチス・ドイツが使っていた硬貨で、5 Reichspfennig という硬貨でした。5 Reichspfennig は、製造した場所によって刻印が違い、私が見つけたコインはベルリン製でした。(コインにAという刻印があるのはベルリン製造。ミュンヘンだとD、ウィーンだとBといった感じで7種類あるそうです)

興味深いのは、その時代チェコ(正確には、現在のチェコというくくりはできませんが)は、ドイツ・ナチスの占領下だったわけですが、使われていた硬貨は、違うもの(Protektorátní koruna)でした。別荘には、この時代すでにお義母さんのお義母さんが住んでいたこと。(1920年ぐらいからその場所に住んでいたらしいです)チェスキー・ラーイの辺りには、ドイツ軍は来ていなかったのではないかという家族の証言(定かではありませんが…)。いったい、どんな経緯があって、土の中に埋まったのか想像が膨らむみます。

こじつけに近いかもしれませんが、ちょうどこのコインを見つけたのが5月10日。前日が5月9日で、この日は第二次世界大戦のチェコの終戦記念日でした。(西ヨーロッパは、5月8日が終戦記念日なのです。ロシアの影響で、5月9日になっています。)コインを通して、見て見ぬふりはできない事実としての歴史を、少しだけ肌で感じる日になりました。


近況報告・4月

ファイル 170-1.jpg4月も、今日で終わりです。時間が経つのが早いです!最低でも月2回(理想は1週間に1回…)はブログを更新したいと思っているのですが、なかなかに難しい課題です。コマメに書いていかないと、書きたかったことも、その時々に書きとめていなかったことで、結局、心の動向が変わっていってしまい書けなかったという事態に陥りがちなのです。

ファイル 170-2.jpg最近の私は、まだまだ花粉症に悩まされています。日によって症状の重さが違うのですが、のどだけは、3月から現在まで、常に痛んでいます。もう「目がー目がー(ムスカ大佐)」「鼻がー」「のどがー」な感じで 花粉症と戦う日々です。春税です。

ファイル 170-3.jpgそして、今月から、完全に製作モード全開です。とにかく期限がさしせまっているものから、順次に片付けている感じです。昨日、1つ納入が終わりました。韓国の劇場のプロジェクトのためのお面(といっても、直径85センチの球体・ドラえもんの頭みたいな感じのもの)で、かなり時間がかかりました。他の人形とスタイルを同じにしつつ、軽量かつ頑丈にするのに、色々と思考錯誤しました。

ファイル 170-4.jpgそして、なぜに韓国のお仕事?といいますと、なんとスーホ(>web)が、先月より仕事でチェコに期間限定で来ているのです。本当は先月書きたかったのですが、チェコにいる特定の人たちを驚かしたかったため秘密にしていました。(残念なことに、驚かせる前にFBよりチェコにいることが知れてしまったわけですが…)

ファイル 170-5.jpgスーホは、私のDAMU時代の1つ上の先輩で、1番仲のいい友人でした。現在は、ソウルにある国立芸術大学の劇場学部のオータナテイブ演劇学科の教授をしつつ演出家・舞台美術家として多岐に活躍をしています。チェコに来る前から、韓国で大きなプロジェクトに沢山関わっていて、演劇経験0だった私に色々アドバイスをくれたのは、本当に大きな助けでした。時間があれば、自分達が抱えている個々のプロジェクトのアイデア等の話をよく話したものでした。

現在でも、よき友人でよきライバルなわけですが、毎度スーホと何かするたびに、ハプニングが起きるのです。(知っている人には、もうコメデイーとしかいいようもない感じなのですが)今回もそんな感じで、球体お面はなかなかの戦いでした。(時間や、テクニック的なこと、最後の郵送も含めて…)今は無事に家から旅立っていったのでホッとしています。無事に韓国へつきますように。

後は、「金髪のお姫様」の人形や小道具達を鋭意製作中です。製作以外にも、「金髪のお姫様」の衣装のための布買いもありました。この仕事は、地味で誰にも特に評価してもらえない上に、意外とかなり大変なのです。プラハには、大きな布屋さんも1、2軒ありますが、日本のように大型布屋さん、布問屋街などはありませんので、小さな布屋さんを一つ一つ回って探すといった感じです。具体的なイメージがある場合は、見つけるまで足で稼ぐしかないのです。

そんなこんなで、毎日忙しくしています。なんだか、疲れているみたいで眠りも深いです。関係あるかわかりませんが、今朝の夢は、大蛇と戦う夢でした。

写真1・球体に対する張子作業、エンドレスでした…
写真2・誕生日に頂いた沢山の花束。ありがとうございました。
写真3・もうシーズン過ぎましたが、4月初めの近所で咲く八重桜
写真4・今は、ライラックが満開です。
写真5・長年育てているサボテンが初めて花をつけました!!!


近況報告・3月-2

ファイル 167-1.jpgプラハも春がやってきました!!日によって半そででもいいぐらい暖かかったり、まだまだマフラーとコートが必要なぐらい寒かったりと安定した天候ではありませんが、街の色がもう本当に変わりました。私は春が一番好きな季節なので、本当に幸せです。ひゃほー!そして、花粉症の季節です。ひゃほー!私は、鼻水・目のかゆみ、喉の痛みがあるので、それなりに結構苦しんでいます。
ファイル 167-2.jpg
が、やはりこれは「春税」というのか、本当に木が芽吹いて、花が咲き出して、一言で綺麗とは語りつくせない自然の美しさを垣間見させてもらえる、通行料のようなものだと思っています。

ファイル 167-3.jpg3月後半も、本当にビックリすることや感動したこと・出会い等々色々あったのですが、後日そのことについては書けたらと思っています。

ファイル 167-4.jpgそして、現在進行中のプロジェクト。速度の違い(期限の違い)はありますが、なんだか沢山の事が同時進行で動いています。寝ている時すらも、アイデアが夢の中で浮かんできたり…と、ずっと仕事の事を考えている状態で、なんだか現実と演劇・創造の世界の区別があいまいになっています。少し、遊びにでないとな…。今現在、一番メインで働いているプロジェクトは、6月にプレミア予定の『金髪のお姫様』です。

ファイル 167-5.jpgひょんなことから、急遽3月に本決まりしたプロジェクト。ゾヤさんがブルノで演出し、18年以上も上演され続けている『金髪のお姫様』といいう劇を別の劇場でリメイクするというもの。私自身は、人形デザイン・製作と衣装デザインで参加する予定だったのですが、急遽舞台デザインとしても入ることになりました。

ゾヤさんの意向で、私が尊敬する舞台美術家の一人、ヤロスラフ・ミルファイト氏が考案した舞台コンセプトをそのまま使う事に決まり、私は、それをベースにデザインをしなおすという初めての課題をもらいました。もともとベースがあるならやりやすいと思いきや、逆に0からやるより難しい!18年も続き無駄のないフォルムを持っている舞台。何かを足せるとしたら、表面上のことだけになってしまい、下手をすれば蛇足な感じになってしまう…。短期間で、もとあるデザインを尊重しつつ、どう自分なりにリメイクするかが、それなりに大変でした。

準備期間が実質1週間ぐらいしかなかったということもあり、デザインを練っている期間中は発狂しました。まず短期間というストレスと、さらには劇場側の要望も多く、その辺をどうクリアするかが頭を悩ませました…。が、先日、無事に劇場でのプレゼンと発注を終えました。本当に、本当に、一安心です。4月、5月は、6月のリハスタートまでに人形、小道具、舞台等私が作る部分も結構あるので、製作1色になるのではないかと思います。1月から3月まで、人形の製作もしていましたが、舞台のアイデア出しをかなりやった時期だったので、頭をからっぽにして作りたい気持ちで一杯です。

お知らせで、2012年に舞台・衣装デザインで参加した『Dynamo』が、2014年4月4日KD Mlajen(Kovářova 1615/4, 155 00 Praha 5:地下鉄B線Lukaより徒歩14分)にて千秋楽を迎えます。19時半より。ぜひ、プラハ近郊にお住まいの方は見に来て下さい!!(>web

あと、昨年、人形・仮面・小道具等製作で参加したプロジェクト『トリスタンとイゾルデ』が、4月6日に、Teatru w Kłodzku(Scena Kłodzkiego Centrum Kultury, pl. Jagiełły 1ポーランド・クロツコ)にて上演されます。(>web

演出Michał Tramer 、舞台美術 沢則行氏です。改めて考えてみると、『トリスタンとイゾルデ』の人形等を作って、本当に勉強になったなあとつくづく思います。クロツコは、ポーランドの中でも、(チェコの土地だった時期もあったようです)かなりチェコよりなので、チェコにお住まいの皆さま。ぜひ、ちょっとした遠足に見に行ってもらえたら嬉しいです。車で、片道約2時間、日帰りできる距離です。食べ物も安くておいしいです!!

写真1 デザインの一部
写真2 春散歩で出会ったシャチネコのような黒猫
写真3 プラハでよく見かける忠犬
写真4 蛇も見つけました。暖かくなった証拠です。多分名前はUžovka hladká(チェコ語ですが)
写真5 最近の心の拠り所。コキジバト。巣がちょうど家の窓から見えるのです。


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