Entry

PIPI初演!!!

ファイル 282-1.jpgファイル 282-2.jpgファイル 282-4.jpgファイル 282-5.jpgファイル 282-3.jpgかなり困難なプロジェクトでしたが、9月16日「長靴下のピピ」は、スウプスクのTęcza人形劇場にて無事にプレミアを迎えることができました。良い作品に仕上がったので、本当に苦労が報われたなあと…。

初めて競演したJacekは本当に素晴らしい演出家でした。作曲家のPavelが作曲した音楽も劇全体を非常に盛り上げたと思います。今回、彼らとチームとして仕事ができたことは、とても良い経験となりました。

とにかく、実演までが短期間であったこと。「ピピ」のお話自体が凄くシーンも登場人物も多く、どうまとめても、作り物が多くなってしまうこと。劇場側の照明のリフォーム工事により、慣れない機材でスタッフ側のミスが増えてしまったこと。工房で作った大道具も何度も修正が必要だったことなど、多方面で、越えるべき課題が多々あった現場でしたが、一緒に乗り越えられた達成感は大きかったです。

プレミア後、Jacekと「こんな無理な現場、初めてだね…」と、話しました。これまで、どの現場でも、色々な困難がありましたが、今回の「ピピ」も私の経験の中でも大変だったという意味では、3本指に入ると思います。

今回の「ピピ」は、演出家Jacekの統率力と、女の子が主人公ということも影響してなのか、女性が活躍したことが成功に大きく影響したと思います。本公演に出演している女優5人や、工房における女性3人は目覚ましい活躍をしてくれました。

私自身は、工房に勤めている6人に仕事を割り振りながら大道具・人形・小道具・衣装を制作・準備を行う必要がありました。その中で、バーシャさんというおばあさんの人形職人さんは、素晴らしい技術と忍耐力、完成度を上げてくださる方でプラハに連れて帰りたいぐらいでした。他の女性達も、短期間で物凄い量の仕事量でしたが、全力でバックアップしてくださいました。

男性たちも頑張ってくれましたが、私自身仕上がりに対して満足できないこともあり、ここまで、厳しくダメ出しを言うのも初めての現場でした。10年間、こちらの劇場で働いて、出来上がった大道具を、壊させて作り直すという指示をだしたのも初めてでした。

もう、ここに書けないぐらい様々な舞台裏の人間ドラマがありましたが、いい作品に仕上がったことで、全部の気持ちが昇華されたといいますか、良かったなって本当に思います。この夏は、ずっとポーランド生活も続き、劇場の人達とも仲良くなり、結構ポーランド語も覚えだしましたが、ここで一区切りです。ピピが、これから沢山の場所で上演されることを祈っています。

ちょっと感傷気分でプラハに(1日かけて、、この移動も今回大変でした)帰ってきましたが、1日おいてバッタバッタのまま日本に来ました。気持ちを休める暇もなく次は「ゴーレム」(9月28日―10月1日座・高円寺)です!!!

ぜひ、お越しください!!!

写真・1 Photo by Magda Tramer
写真・2 Photo by Magda Tramer
写真・3 Photo by Magda Tramer
写真・4 ピピ・ワンシーン
写真・5 今回制作した人形達