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「ドールアート展 in うつくしま2017」

ファイル 271-1.jpgファイル 271-2.jpgファイル 271-3.jpgファイル 271-4.jpgファイル 271-5.jpg福島県Max福島にて開催予定でした、「ドールアート展 in うつくしま2017」展、4月15日より大好評開催中です!!!100名近い人形作家さん、500体を超す人形が展示されています。本当に見ごたえのある展覧会になっています!4月22日17時まで開催中です!私は、最終日午後、会場に顔を出したいと思っています。ぜひ、お越しくださいませ!!

「ドールアート展 in うつくしま2017」展。

本当に色んなことがありすぎて、どこから書いていいものかといった感じです。福島に滞在中、ブログないし、SNS的なものを使って何かしら情報をアップしたいなあと思ったのですが、私自身、感覚をサッと文字に起こして、サッとアップすることが苦手な人間でして、遅くなってしまいました。

全体の率直な感想は、本当にめちゃめちゃ楽しかったーーー!!の、一言です。本展覧会では、沢山の尊敬する先生作家さん、先輩作家さん、また同世代の方々と出会うことができました。こういう形で人と出会えるって本当に楽しいなと。

私自身、このような大規模な人形展覧会に参加するのは初めてだったこと。学生時代、雑誌や本で拝見し、憧れていた人形作家の大先輩先生方が沢山参加されていたこと。私が制作している人形のスタイルと、球体人形・創作人形の世界が、どういう形で絡むことができるか。さらには、知っている人もほぼいない中、福島に数日間滞在予定だったので大丈夫かななど、参加前はいったいどうなるだろうと結構不安だったのです。

でも、そんな不安はアッという間に吹っ飛ぶほど、楽しい数日間でした。

今回参加された作家さん達のほとんどが、女性でした。この点も凄く面白く、私の周りの人形作家さん達は、ほとんどが男性で、女性はまだまだ少ない感じで。もちろん、人形の分野―創作人形と、人形劇の世界の違いだったり、素材の違いだったり、国の違いもあるかもしれませんが。

人形制作と聞くとすごくインドアな感じ。(もちろん、私も含めて仕事上、引きこもりの方は多いと思いますが)球体人形作家さんと聞くと、すごく大人しそうで、内気な繊細な感じの人をイメージしますが、いやはやいやはや。(もちろん、そういう方もいると思いますが)日本を代表される人形作家の大先輩方の大半が体育会系のノリで、本当に明るくて、面白くて、何よりパワフルで。凄くカッコいい女性作家さんばっかりでした!

新参者としての展覧会参加をしていた私のドギマギしていた心配をよそに、初日以降は、10年来の友人ぐらいに仲良くなれる先輩アーテイストの方々もたくさんいて、本当にうれしかったです。さらには、「人形作家」という通常の世界では圧倒的な少数派の分野に属する私が、右も左も見渡せば、皆さん人形作家さん!!というのも、圧巻で楽しかったです。今回参加者の方の数が本当に多かったので全員の方と挨拶したり、お話しすることは不可能だったのですが、それでも、沢山の方々と知り合うことができました。

まず、今回の「ドールアート展 in うつくしま2017」展の主催者であり、国内外で大活躍されている日本を代表する人形作家の一人、大竹京さん。見た目は本当に華奢で、おしゃれで女性らしい感じなのですが、どこにそんなパワーが!というぐらいパワフルでした。人形も本当に素晴らしく、特に今回は2017年NHK「お母さん、娘をやめていいですか?」というドラマのために、制作された人形も沢山展示してあり、この作品達を見にくるだけでも一見の価値はあります。

また、この展覧会に参加する切っ掛けを作ってくださったのが、金沢と京都に人形教室を開かれているパワフルな粧順先生。学生のころから人形のファンだった三輪輝子先生。今回作品を見て一気にファンになった高橋富子先生。作品も、ご自身もすごくユーモアに溢れている安藤早苗先生。凄いなと思った方々について全員書けませんが、本当に沢山刺激を受けました。

今回、初めて球体関節人形を間近に、こんなに沢山見る機会を得たのですが、「人形」の世界にも色々あると改めて感じました。同じ人形作家というカテゴリーに属する私でも、まったく別世界に迷い込んだような感覚になり、その辺も興味深かったです。爪の先、細部まで完璧に作りこまれた動かないリアルな人形たちは、まるで命があるような。美しい姿形をした人形たちは、本当に見る人たちに不思議な感覚にさせるなと感じました。

先に名前を上げた先生方をはじめ、作家の皆様の人形達は、「人形」という表現手法を用いて、独自の芸術性を人形を通して表現するところまで昇華されたアート作品になっているのですが、それでも「人形」という形が、見ている人たちの親近感を生んでいると思いました。その感覚が、作品とわかっていても思わず触ってしまいたくなるような、そんな不思議な感覚にさせるのだなと思いました。今回、会場で、普段美術館などでは絶対作品に触らなそうな人たちでも思わず人形を触りそうになっていて、係の人に止められているシーンを沢山見ました。そういう意味では、創作人形の世界は、人に一番身近な部分にある「アート」の世界になのかもしれないなと感じました。

最後に、今回海外からの招待作家という名誉ある形で、展覧会に招待していただきました。私自身、チェコに移り住んでから今年で丸10年になります。日本という文化土壌の中で生きてきたこと、その経験をもって、チェコで培ったこと。私自身が肌で感じてきたもの、目でみてきたものはこの10年間で沢山ありますが、それでも、私自身の感覚が、チェコ人の方々のもつ根源的な感覚と同じものになるとは思えません。ですが、チェコの文化―人形劇を介しながら、日本でチェコの文化を、人形劇にまつわる分野に近い形で作品を発表できるチャンスは凄くうれしく思いました。長々となってしまいましたので、私の作品については次回書ければと思います。

今回、大竹京先生をはじめ、ご尽力頂いたドールアート実行委員会の皆様方、福島県の皆様方には、厚く御礼申し上げたいと思います。