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「Od maličkých k velikým」プレミア公演!!

ファイル 267-1.jpgファイル 267-4.jpgファイル 267-2.jpgファイル 267-5.jpgファイル 267-3.jpg先日、2月25日にブルノ・ポラールカ劇場にて無事「Od maličkých k velikým(小さいものから大きいものまで)」のプレミア公演を迎えることができました。プレミア上演はなんか目頭がなんか熱くなるぐらい 物凄く盛り上がりました!!これから、ポラールカ劇場で定期的に上演されていきます!ぜひブルノへ行かれる場合はプログラムをチェックしてみてください!!(>web)

プレミア上演を迎えた「Od maličkých k velikým」!!!

最初に演出家のゾヤさんからお話しをもらったのは、たしか昨年の夏の終わり頃だったと思うのです。「白雪姫」や「3匹の子ブタ」といった具体的な物語ではなく、色んな詩や童謡を使って、タイトル通り、小さいものから大きいものが登場していくものにしたいとのことで。細かい内容は実際に見てもらいたいのでここでは書くのを控えたいと思うのですが、ゾヤさんオリジナルの戯曲になっています。

ゾヤさんの最初のアイデアでは、セットは、タンス1つのみでタンスから引っ張り出せる衣類をつかって、色んな人形に変化していくものというものでした。前回も書きましたが、このお話しをもらった時、最初にゾヤさんから「Yumiにとって不得意な分野かもしれない」と言われたは、「布製の」人形制作が理由だったのです。

演劇用の人形は毎回作り方も素材も変わるので、どれが!ということはないのですが、やはり木だったり、張り子だったりが多いので、布製の人形を作ってこなかったわけではないのですが、裁縫がそんなに得意でないのはゾヤさんも周知の事実な感じでして。

いつもは、舞台用の縫物や衣装は、デザインのみ私がやって、後は縫製をするプロにお願いして、小物とか手縫いが必要な物、味のある感じに仕上げたい時のみ作るといった感じなのです。編み物はちょっと自信があるのですが、裁縫仕事は本当にあまり得意ではないのです。

そんな私の裁縫技術は、大きな針、大きな待針を使う事とか、手縫いの時糸は4本通すなど、毎回お世話になっているテーラーのブディーコバーさんから教わったものが多いのですが、大きな針で指を刺した時の破壊力はなかなかのもので。。今回の人形達、サイズも大きかったのですが、色々な仕掛けもありまして、立体的に縫っていかなければいけなかたったので手元が不安定だったのか、ただ単に私が不器用なだけだったのか、まあ、何度刺したかわかならいぐらい刺しました。人形の笑顔の裏には、かなり血に塗られた側面があるのです、、、というのは冗談ですが、なかなかに苦しめられました。

そして、一番難しい課題だったのが、「役者の即興性を活かせる人形」というリクエストでした。

これには、かーーなり悩みました。。この辺は、実際に劇を見て頂きたいので詳細を書くのは避けますが、結果だけ書けば凄くいい感じでクリアできたと思っています。ただ、即興性を活かせる物・形は、実際にリハーサルをしなければ見えないわけでして。それでも、人形がなければ、リハーサルにならないので、ゾヤさんとの打ち合わせの中で沢山アイデアを出して、ある程度の方向つけつつ、自身で作る過程で見えてくるアイデアなど色んな可能性や機能を持たせつつ制作しましたが、やはりリハーサルの経過を見て、作る側も即興的に対応していかないといけないといった感じでした。

「Od maličkých k velikým」は、全体的にその「即興性」が大事なテーマで、ゾヤさんの台本も、ゾヤさんが選んだ詩、童謡以外は何も書かれてない状態で、全部リハーサルの中から生まれていきました。今回出演している俳優さんは3人。ポラールカ劇場に所属していて、ポラールカ劇場の設立メンバーの一人であるJiří Skovajsa(イジー・スコバイサ)さん、「浦島太郎」や「金の紡ぎ車」でも一緒だったLubomír Stárek(ルボミール・スターレク)さん、女優2人は客演で上演スケジュールで対応できるようにダブルキャストになっていて、Hana Jagošová(ハナ・ヤゴショバー)さんとAdéla Marešová(アデーラ・マレショバー)さんが出演しています。音楽は、最近ブルノ市から文化功労賞を受賞した、ゾヤさんの制作チームとしておなじみのZdeněk Kluka(ズデニェック・クルカ)さん。

皆、ゾヤさんのお墨付きがでる本当にいい役者さんでした!

特に、このイジ―(イルカ)さんとルボミール(ルボシュ)さんの即興力というかアイデア力が半端なく、私自身もリハ中かなり触発される結果になりました。特に嬉しかったのは、私自身色々と舞台や人形にちりばめたアイデアや機能を、私が想像していた形以上に、もう本当におおいに越える感じで演じてくれて。こういう良い形でのキャッチボールは凄く嬉しいもので、毎度のことで、短時間で結構な仕事量だったのですが、制作するのが楽しかったです。

ゾヤさんの演出力により、役者の即興的な演技、身体を使っての動きや曲、プリミティブ・ナイーブな表現方法でできた人形や動物のシーンからの、作り込んだビジュアル世界の段階が、本当にバランスがとれた作品に仕上がったと思っています。私にとっては、ゾヤさんと10作品目。私自身、少しは成長した状態でゾヤさんのそばで仕事ができているといいなあと思うのですが、、どうでしょう。それでも、これだけ沢山の作品を一緒に作ってくることができて、改めて幸せなことだなと思います。また、一緒にいい作品が作れますように。

そして、「Od maličkých k velikým」沢山の人たちに見てもらえることを願っています。

写真・1 最後の方のクマ。Masopust(謝肉祭)の季節だったので、なんだか吊るし切りならぬ、吊るし縫いだったなあと、、
写真・2 リハの時のお気に入りの1枚。
写真・3 ゲネより
写真・4 サルも出てます!(このサルの機能が結構面白いのです)
写真・5 プレミア後、子供達も舞台に上がって、みんなでぞうさんに!!